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市長出馬表明・周産期医療集約化 - 12月議会一般質問

  • 鋪田博紀

12月8日(月)富山市議会12月定例会の一般質問が始まりました。

力示議員からの富山市長選挙への質場要請に対し、「皆さんの理解が得られれば全身全霊を傾注する覚悟」と森市長は出馬表明。

また、丸山議員から泉富山市民病院長へ、「NICU再開に努力したいとした9月議会での答弁があったが現状についてどうか」と質したのに対して、「富山県内4つの医療圏で5、6名の専門医しかいない中で3つの三次救急病院の周産期医療を維持するのは困難であり集約化もやむを得ない。今後はこの議論を富山県がけん引することに期待したい」旨の答弁と、さらに、これまで担ってきた市民病院の責務を今後どう果たすのかとの質問に対し、泉病院長は、「小児救急体制を拡充することで新たに責任を果たしたい」と答えました。

森市長からも、「病院長の立場としては、現状を何とかしたいという9月議会での答弁は現場を預かる立場では当然である」と理解を示したうえで、「富山県全体の医療の砦は県立中央病院であり、その役割を担っていただきたい」旨の答弁がありました。

また、「不採算部門といわれる周産期医療が富山市民病院から無くなることで経営が改善される分、富山市が富山県に対して新たな負担をせよということでは理解できない」と県の姿勢にくぎを刺すと同時に、「単に負担の押し付け合いではなく、富山県内の医療体制を再構築していく中で、富山市・富山県・国の役割はどうあるべきかということを議論したうえで判断しなければいけない」という答弁もありました。

今後、富山県全体の医療と富山医療圏全体の中で、富山市民病院・県立中央病院・富山大学付属病院の役割と、診療科目を含めての高度医療体制の集約化の議論が事実上スタートすることになりそうです。他県で起きていることが富山県で起きないという保証はありません。今、しっかりした体制があるうちに、しっかりとした議論しなければなりません。

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