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「学力格差」埋めるために定年退職した教員を活用(朝鮮日報)

  • 鋪田博紀

「学力格差」埋めるために定年退職した教員を活用 朝鮮日報 Chosunilbo (2006年4月17日)

 日本で、貧困層の子どもの「学力格差」を縮めるために、定年退職したOBの教員が一肌脱いだ。

 日本の文部科学省が、来年から経済的な理由で塾に通えない低所得層の小・中学生を対象に無料の公立塾を全国でスタートさせる方針を固めたと読売新聞が報じた。文部科学省は2007年から相次いで定年を迎える「団塊(戦後のベビーブーム)の世代」の教員を無料塾の講師として迎え入れ、豊富な経験に基づいて低所得層の子どもの学習を支援する予定だ。退職教員の能力を生かすとともに、低所得層の子どもの学力を向上させる、いわゆる「ウイン・ウイン(Win-win)方式」を選んだのだ。

 日本は、いわゆる「ゆとり教育」(学校が学力より人間性教育中心の教育を行うこと)と学校週5日制などで授業時間が減る中、塾などに行かず、学校の授業だけに頼ってきた子どもほど学力低下の影響を受ける結果を招いた。経済力などの家庭環境が整った子どもほど、足りない学習を塾などで補うことができるためだ。実際に読解力、数学などの課目で低所得層の子どもの成績が次第に低下し、両親の経済力に応じた学力格差の広がりを懸念する声が強まっている。

 昨年度に定年退職を迎えた小・中学校の教員は6,500人。団塊の世代の定年退職がピークになる2008年には、およそ1万5,000人が定年を迎えるものと見られる。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

日経にも記事が出ていたのでご覧になった方も多いと思いますが、文部科学大臣の、退職教職員を活用した補習を小学校で行うとか・・・

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