米タワーレコードが破たん : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
米タワーレコードが破たん、ネット配信に押され : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞;2006年8月23日)
米CD・レコード販売大手「タワーレコード」を経営するMTS(カリフォルニア州サクラメント)が米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を米デラウェア州の連邦破産裁判所に申請し、経営破たんしたことが22日、わかった。
タワーレコードは全米20州で89店舗を展開。2004年2月に経営破たんし、再建を目指していたが、インターネットによる音楽配信や大手小売業との競合で業績が低迷し、2度目の破たんを迫られた。今後、金融機関から8500万ドルの事業再生融資を受けて営業を継続しながら2か月以内に身売り先を探す方針だ。
1960年創業のタワーレコードは、米国を中心にレコードやCDの販売で大手に成長した。しかし、近年は、インターネットを使った音楽配信の台頭で店頭でのCD販売が低迷していた。日本のタワーレコードはMTSから独立しており影響は受けないとしている。
日本のタワーレコードは米タワーレコードとは経営が独立しているのですがビッグニュースです。CDの生産量はピーク時の6割とNHKニュースにありましたがネットの影響はそんなに深刻なのか?というかネットの影響だけなのか?
みなさんは年に何枚くらいCDを買いますか?あるいはダウンロードの方が多いですか?また、店舗で買うのとアマゾンなどのネットで買うのとではどちらが多いですか?
8月はソフィー・ミルマンという新人女性ジャズボーカリストのデビューアルバム「ミルマン」、パット・メセニーのなつかしい「オフランプ」、シルヴィ・バルタンの「〜RCAイヤーズ1961-1983」の3作品を購入しました。
ソフィー・ミルマンは所謂「ジャケ買い」でして、割りにジャケ買いするたちなので、ネットでのダウンロードにはあまり関心がないのであります。ジャケットも作品のうちと考えていますので。まあ、新人のチェックとかインディーズの新譜探しとかにネットで試聴ダウンロードをすることはありますが。
流通形態は多様化していますが、データだけの音楽というのはちょっと寂しすぎます。「芸術作品としてのジャケットの価値がなくなる」と、レコードからCDに変わるときも議論はありましたが・・・
もっとも今回の経営破綻とかCDが売れなくなっている根本はいい作品が少なくなっている、アーティストが乱造消費されている、ということもあるのではないでしょうか。さらには、ゆっくりと音楽を聴く環境が減っていることも指摘しておきたいと思います。
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