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降伏文書に調印の日

  • 鋪田博紀

今日9月2日は何の日?という問いに答えられる人はほとんどいないでしょう。「宝くじの日」?・・・正解ですが、歴史上忘れてはいけない日でもあります。

「降伏文書に調印の日」、つまり我が国が、1945年9月2日米国戦艦ミズーリ艦上で連合国側と降伏文章に調印した日であります。政府全権は重光葵外務大臣(軍全権は梅津美治朗)。以前、ニュースフィルムで観た、不自由な右足でも毅然とした態度で軍艦のタラップを昇る重光の姿が印象的でした。

丁度、何か関連した読み物はないかと書店を物色していたのですが、「東アジアの終戦記念日(佐藤卓巳、孫安石 編/ちくま新書)」という本が目にとまりました。

ポツダム宣言受諾が8月14日、8月15日は玉音放送、9月2日が降伏文章調印。にもかかわらず終戦記念日が8月15日として疑うこともなく記憶されいるのは何故か?日本、宗教、沖縄、北朝鮮、韓国、台湾、中国から見た終戦を、各章に分けて執筆陣が検証を加えると言うユニークな試みですが、必ずしも成功しているとは言えない印象でした。

執筆者それぞれの、現状の立場(またはイデオロギー)を超えたものとはなっておらず、のんきな平和思考といったら怒られるかな?水平的な内容となっていたのは残念でした。

それでも、それぞれの地域における客観的な情報(当時の新聞報道など)も断片的にでてくるので、自分自身でいろいろ考える手がかりとなる材料もありました。お勧めの1冊ではありませんが、興味のあるかたはどうぞ。

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