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マクドナルドのやったことは何がいけなかったのか?

  • 鋪田博紀

不二家、ミートホープ、加ト吉、赤福、船場吉兆、白い恋人そしてついにマクドナルドまでが・・・

マスコミも連日偽装と改ざんのオンパレードのような報道でありますが、それらすべてが同じ「罪」なのかどうかは報道を見る限りわかりません。

JAS法違反、食品衛生法違反などなど根拠法令もいくつかあって、食品衛生法についても消費期限表示と賞味期限表示ではおのずと異なるにもかかわらず、いっしょくたにされていて、何が悪いのか本質的な報道がないに等しい。と思うのですがいかがでしょう?

ミートホープは牛肉を使ったと称して消費者に売っていた商品が実は儲けのためにもっと安い別の原材料を使った商品を売っていた。つまり偽者をつかまされていた。船場吉兆の場合は但馬牛と称して売っていた商品が同じ高級牛肉でも違う産地の牛肉を使った商品だった。つまり偽ブランドをつかまされていた。

一方、赤福は売れ残り商品をいったん冷凍保存し、消費期限を書き換えて解凍して販売していた。消費期限というのはこの期間内に食べても食中毒の恐れがないという期間で、この場合食中毒の恐れのない期間を延長して販売していたことになる。この場合疑問なのが、赤福が本当に安全な期間と再確認したうえで消費期限をのばしていたのか、それとも根拠なしに食中毒の恐れのある商品を安全だと偽って売っていたのか?このあたりは報道だけではわからない部分である。

三重県のサイトでは赤福側から「科学的・合理的根拠に基づかない消費期限を付して出荷している行為」があったと県に報告があり、県もそのことを確認したので営業停止にしたとある。

が、果たして本当にそうなのか?マスコミが情緒的な報道を繰り返すのでやむなき措置として営業停止にしたのではないか?という疑問もある。

マクドナルドの場合は賞味期限表示を書き換えて販売していた。この場合賞味期限というのは、おいしく食べられますよという、マクドナルドの規準であって、役所がいちいち決めることではない。言ってみればマクドナルドの決めた社内規準を、FC店が勝手に変えていたというととではないか?

だとすればこれら全部ひっくるめて「偽装」だの「改ざん」だの「食の安全が」というのはかえって問題の本質がわからなくなるのではないかと思う。

マスコミは無責任な情緒に偏向した報道を改めて、本質をしっかり伝えるような努力をしてほしい。「消費者は怒っているぞ!」というのは消費者が決めることであってマスコミが決めることではない。怒るかどうかの判断ができる報道をすべきであると思う。

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