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「せんたく」の目指すもの 北川 元三重県知事講演会

  • 鋪田博紀

20080518北川1

5月18日富山県民会館で、新自治体経営塾の総会と設立3周年を記念しての講演会を開催。

講演会の講師は早稲田大学大学院公共経営研究科教授で、「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称:せんたく)の代表をつとめる北川正恭元三重県知事でした。

あついトークに圧倒されっぱなしの講演会は、講師自らの申し出により大幅に時間を延長して行われましたが、時間の経過をまったく感じさせない素晴らしいものでした。

20080518北川氏を囲んで集合写真

写真提供:高木悦子氏

前段は、これまでの政治の流れとその時々の国際関係や国の発展にともなう政治システムの必然性について。

中段は、現在の状況と政治システムの問題点をあげ、特に真の自治・分権が必要で、今までの市町村合併や三位一体改革といった地方分権の流れは「官から官への分権」であり、これからは「官から民への分権」を推進していかなければいけないと強調。

後段は、そのなかで地方議会の役割の重要性と課題・改革の必要性について述べられ、「現在の地方議会の多くはその役割を果たしていない」と厳しい評価。さらに、「多くの議会が行政当局提案を99%をそのまま通している。チェック機能すら果たしていない。本来の議会の役割を君たち若い議員が具体的な行動で取り戻せ!」とげきを飛ばされました。

わが富山市議会に置き換えてみると、路面電車の環状線化の問題では、現在のルートやシステムについての疑念を一般質問しましたが、議会や会派での正式な会議などではそのことに一切触れない議員(他会派も)から、議会や会議が終わってから「鋪田の言うことは正しいし、市民の多くもそう思っている」などと言われたり、自分自身に置き換えても、選挙区割りや一般質問の制限などで会派内で具体的な議論を進められずに不本意な採決に臨んだり。

議員としての自分自身の役割について自信を失いかけていた時期に、北川氏のお話を聴けたのは、ありがたいことで、迷いも吹っ飛びました。

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