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安全管理

  • 鋪田博紀

布瀬南公園ビオトープ

5月27日に光陽校区街づくり委員会の企画委員会が開催されました。

昨年、地域の皆さんで布瀬南公園にビオトープを作りました。おかげさまで、メダカやトンボもの生息も順調で、カルガモなどの鳥もすっかりビオトープの顔になりました。

これまでも、このビオトープを活用して自然観察会などを企画してきましたが、20年度の活動についてあれこれ打ち合わせをし、学校プールのヤゴ救出作戦や観察会、神通川流域の植物の移植(動物たちの隠れ家作り)などについて活発な意見交換をしました。

その中で、池の観察用に桟橋か中ノ島への橋をかけたらどうかという検討をしましたが、安全管理の問題があり今回はペンディングとなりました。

ビオトープの看板

水辺空間中心のビオトープなので、池を作った当初から水の事故について常に念頭にあり、池の周りは簡単な麻縄の囲いがしてあるだけにしました。最低限度ぎりぎりの安全対策ですが、本音を言えばそれさえもしたくないのです。

池に落ちればどうなるか?というよりどんどん水に浸かって泥んこになってメダカやヤゴなどの生き物観察をしてほしいのです。とはいえ、万一事故が起こればその責任は、池を作った街づくり委員会にくる可能性があります。せっかくの街づくりへの住民の熱意がそんなリスクにさらされればどうなるか。

妥協案は、「ここからは自然保護区なので入らないでね」という意味での麻縄の囲いと小学校児童がつくった「ビオトープのルール」という看板設置でした。

ただ、今回の橋の設置については直接池の中へ人が入れるようになるので、委員からも慎重な意見が出されました。

平均水深20cm、最深部約40cmの池ですが、小学生はともかく幼児に関しては親が目を離した隙に転落することも考えられます、幼児だけで公園に遊びに来る可能性もあります。昨今の風潮(あるいは判例)を見ていると目を離した親の責任よりも施設管理者の責任が大きくクローズアップされます。

危険が予測できたとすれば(この場合われわれは十分に予測をしているわけですが)、それに対する予防策を講じていなければ委員会が訴えられて負けることは十分考えられます。

そのあたりをクリアしないと前へ進めないというのはなんとも歯がゆいものがあります。「だからそんなものをつくらなければいいのに」という声も聞こえてきそうですが、あえてそんな風潮に一石を投じたいという気持ちもあって、あえて公園にビオトープと池を作ったので、この課題をなんとかクリアしていきたいのですが・・・

以前にも、携帯サイトの件で親の負うべきリスクや事業者の負うべき責任などについて書きましたが、皆さんはどうお考えになりますでしょうか?

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