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浅田真央選手が2度目の優勝!フィギュアスケート世界選手権

  • 鋪田博紀
  • 平成22年3月28日(日)
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トリノで開幕中のフィギュアスケート世界選手権で、男子シングルの高橋大輔選手に続き、浅田真央選手が2年ぶり2度目の世界女王に輝きました。

ネットで関連掲示板やmixiを覗いてみると、「浅田選手はノーミスなのに、キム・ヨナ選手の順位と点数が理解できない」「3位にふさわしいのは安藤美姫選手」との書き込みが多く、以前に書いたように、バンクーバー五輪同様、観るものの感覚と出てくる得点の埋めがたいギャップが今大会でも見られました。

基本的にはプロトコル(採点詳細表)を見ると、浅田選手は見た目はノーミスでしたが、ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で、得点源であるトリプルアクセル(3A)で回転不足(DG)をとられました。

一方で、キム選手は、SPではトリプルフリップ(3F)でDGと、スピンが一つできなかったのとスパイラルシークエンスでレベル1となったものの、一番の得点源であるトリプルルッツとトリプルトゥーループ(3Lz+3T)を決めて技術点30点。さらに演技構成点(PCS)では、これまたノーミスでSP1位となった長洲未来選手や、同じく2位の浅田選手と互角の30点台を獲得。

FPでは、トリプルサルコウ(3S)で転倒、ダブルアクセル(2A)も1つすっぽ抜けたものの、得点の高い3回転ジャンプを成功させて1位に。PCSは他を圧倒する65点。現行ルール上はなんら問題がなく思えますが、キム選手の演技構成点には前回の世界選手権以降毎回驚かされます。

PCSはもともと実績がある選手には高めに付きますが、見ているものにすれば転倒やすっぽ抜けジャンプなど明らかに目に見えるミスがあっても高く出ることには驚かされるわけです。

キム選手は、FSの転倒にも見られるように体力的には課題を抱えるものの、エッジエラー(外側のエッジで飛ばなければいけないジャンプがフラットになったりすること)判定と回転不足判定の厳格化により、多くの女子選手がそれまで得意にしてきたジャンプを認定されずに苦しみプログラムから外すなか、奇跡的にその判定の影響がほとんどなく、連続ジャンプのセカンドに3回転ジャンプがつけられる数少ない選手であり、素晴らしいスケーターには違いありませんが、観るものの感覚と出てくる得点の埋めがたいギャップのせいで、逆に正当な評価が受けられずにバッシングの対象にすらなっています。

公平なルールとジャッジはスポーツの魅力の一つです。ルールによって特定のタイプの選手に不利になったり有利になったりするのは避けられませんが、ここまで観客の感覚と実際の得点に大きなずれがあると、魅力のひとつが失われてしまいかねませんし、特定の選手が悪者にされたりします。

個人的にはDG判定はとらずにGOEでの減点にとどめ(現行ルールではDGされて一つ下のジャンプとみなされたうえに減点される。つまり、3AをDGされると、2Aの失敗ジャンプとして減点される)とPCSの明確化をしてほしいと思います。

また、エッジエラーも疑わしきは罰せずにしなければ、ジャンプの種類が偏って、つまらないプログラムになってしまうので、これも改善すべきだと思います。

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