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四代目歌舞伎座が閉場、暫しの別れ

  • 鋪田博紀

昭和26年に開場した四代目歌舞伎座が老朽化などによる建て替えの為に閉場することになりました。

建て替え後は、近代的なオフィス部分を併設した29階の高層部分と現在の建物のイメージを再現した低層階からなる新歌舞伎座として平成25年春開場予定とのこと。

舞台音響の仕事で何度か行ったことがありますが、大道具さんは怖かったなぁ...

駆け出しのころで、舞台袖のところにマイクをセッティングしたら、「誰だ!こんなとこにマイク置いたのは!」と怒鳴られ、マイクを蹴飛ばされるわ、物は投げつけられるわ...

でも、まさに本物の職人さんという感じで、「かっこいい!」と変に感動したことを覚えています。

あと、テレビで見る歌舞伎座の舞台はすごく立派で大きいというイメージがありますが、それは演目が素晴らしくて空間が大きく見えるせいでして、何にもないときはそれほどでもなくて、初めて仕事に行った時は「何だ、テレビで見るのとは大違いだなぁ」と感じました。

ただ、舞台の奥はすごく大きいスペースになっていて、場面転換のための大道具がそのまま何セットも置けるくらいだだっ広くて、そっちの方に驚いたりしてました。

現在の建物をどの程度再現するのかわかりませんが、昔の面影が残るのは大変うれしいですね。

本当は、旧大和デパートも資金があれば外壁部分などをできるだけ再現して建て替えされるといいのですが。

団十郎さんら手締め...歌舞伎座60年に幕 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 東京・銀座の歌舞伎座で30日、建て替え前最後の行事「閉場式」があり、市川団十郎さんら歌舞伎俳優約200人が手締めをして、約60年の歴史を誇る「歌舞伎の殿堂」に別れを告げた。

 尾上菊五郎さんらの舞踊「都風流」、坂東玉三郎さんらの「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」が続いた後、中村芝翫(しかん)、坂田藤十郎、中村富十郎さんの3人が口上を述べ、藤十郎さんの発声で手締めを行った。
(2010年4月30日22時53分 読売新聞)

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