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どうしたんだ、中国外交

  • 鋪田博紀

尖閣諸島の巡視船への中国漁船衝突事件への鼻息荒い対応、元の為替問題、レアアース輸出問題などで、周辺諸国・関係国ばかりではなく世界中を驚かせている中国政府の外交。

今度は、投獄され服役中の民主活動家・劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞したことに逆切れし、ノルウェー駐中国大使を呼び出し抗議したという報道がありました。

劉暁波氏に受賞させないよう事前に圧力もあった中でノーベル平和賞を決定したノルウェー・ノーベル賞委員会は、過去にもダライ・ラマ14世へノーベル平和賞を送っています。

この賞そのものが極めて政治的であるにせよ、それにしてもこの絶妙のタイミングでの受賞、しかも反政府運動で投獄されている受刑者に。中国政府の面子が丸潰れです。

しかしながら、またしても中国政府の過剰な反応が波紋を呼びそうです。外交に関しては素人である私にも、このところの中国政府の外交は様子がおかしいように映ります。

古今東西、外交面で高圧的な態度に出るときは、内政面での行き詰まりや政府への不平不満を外へ向ける時と相場が決まっていますが、現首脳部と軍部が上手くいっていないとか過激なナショナリズムの勃興など様々な要因があるのでしょうか。

日本は外交下手で中国は老獪でしたたかな外交上手というのは、マスコミなどがよく言っていますが。

どうしたんだ、中国外交。

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