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12月議会の意見書・請願の採決について(その1)

  • 鋪田博紀

この記事は、高木悦子滑川市議会議員のブログ記事に刺激されて書いたものです。

富山市議会12月定例会の意見書・請願の採決について簡単に書いておきます。

議会では、地方の立場から国のの政策に注文を付ける意見書を議案として提出してきました。なお意見書・請願は、地方自治法に規定されていて

第99条 普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。

請願は、

第124条 普通地方公共団体の議会に請願しようとする者は、議員の紹介により請願書を提出しなければならない。

第125条 普通地方公共団体の議会は、その採択した請願で当該普通地方公共団体の長、教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会若しくは公平委員会、公安委員会、労働委員会、農業委員会又は監査委員その他法律に基づく委員会又は委員において措置することが適当と認めるものは、これらの者にこれを送付し、かつ、その請願の処理の経過及び結果の報告を請求することができる。

という制度です。議員の紹介がないものは陳情と言います。

意見書については、各議会の各会派が独自に提出するもの、採択された請願により提出するもの、党本部からの原案をもとに提出するもの、各種団体(今回の拉致についての意見書は拉致議連から)からの原案をもとに提出するものなどがあります。

これらの意見書案は、議会や会派により異なりますが、富山県議会・富山市議会では政調会がこれを検討して議院運営委員会に提出し、会派間で合意が取れるか案を会派間で調整して合意されれば、委員会を構成する会派共同で提案され、意見がまとまらなければ、会派単独で提案します。

また、政党から原案が示された場合でも、議会によって対応は分かれます。

昨年度も、「児童ポルノ法改正に関する意見書案」が来ましたが、富山市議会自民党会派としては提案を見送りましたし(経過については以前記事に書きました)、今議会でも、「仙谷由人官房長官の発言に抗議する意見書案」は、富山県議会自民党も富山市議会自民党も提案しませんでした。この理由については、私の12月議会一般質問原稿の冒頭に書いてあります。

以下、次の記事に続きます。

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