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東京宝塚劇場で宙組の「美しき生涯/ルナロッサ」を観劇

美しき生涯

先日、東京宝塚劇場で宝塚歌劇団宙組の「美しき生涯 -石田三成 永遠(とわ)の愛と義-/ルナロッサ」を観劇してきました。宝塚大劇場での花組公演「ファントム」に続き、今年2度目の宝塚です。

大石静さんの脚本による時代物、しかも石田三成と茶々(淀君)が主人公ということで、誰もが知っているお話がもとになっていますが、そこは宝塚。なんと、三成と茶々が禁じられた恋に陥り、豊臣鶴松と豊臣秀頼はこの二人の不義の子であったという設定。

鶴松と秀頼の父親が誰であるかについては諸説あるので、全く出鱈目ともいえませんが、真相は如何に?

石田三成を演じた大空祐飛さんと茶々を演じた野々すみ花さんは、昨年「誰がために鐘は鳴る」を観たときも感じましたが、二人とも芝居が上手いですね。派手さはないんですが、トップにふさわしい存在感でした。

専科から、未沙のえるさんが豊臣秀吉、美穂圭子さんが北の政所を演じていましたが、二時間という枠の中で、賤ヶ岳の戦いから大阪城落城までを描くため、それぞれのキャラクターの描き方がややあっさりしてしまったのはいたしかたないところ。

思い切って、秀吉を組子にして、北の政所を美穂さんに、もしくは、秀吉を未沙さんにして、北の政所は組子にすれば、北翔海莉さん演じる福島正則にももっとスポットが当たってよかったのではと思いました。

石田三成については、明智光秀とともに冷たい悪役(と言いきれるほどでもないところがまたなんとも・・・)として描かれることが多いのですが、今回は三成側から描いた戦国時代ということで、大河ドラマ「天地人」で小栗旬が演じた三成に近いものがあり、現代的なクールな役が大空さんにぴったりはまっていました。

あと、凰稀かなめさん演じる甲賀者「疾風」はかっこよかったですね。星組から組替えしてのお披露目公演。ショーで演じる「月下美人」も彼女にぴったりでした。

これ以上書くとうんざりされそうなので、今回はこれにて。

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