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北電から志賀原発の津波・地震対策について説明を聞く - 市議会自民党政調会

  • 鋪田博紀

8月5日(金)は会派(富山市議会自民党)政調会で勉強会を開催しました。今回の内容は、北陸電力から、志賀原子力発電所の津波に対する安全対策についてです。

たまたま同日は、県議会の自民党会派でも志賀原子力発電所を視察してきたそうですが、我々も8月25日に視察を予定していて、今日の勉強会はその予習的な意味合いも兼ねておりました。

さて安全対策については、国の評価に基づく安全対策(4月中に完了したもので、5月6日に国の評価済み)と、今後2年程度かけて行う、「更なる安全対策」として一層の信頼性向上のために行うものの2項目あって、実施済みのものには、格納容器ベントの予備ポンプの追加や、原子炉建屋の浸水対策として扉の水密化などが実施済みでした。

「更なる安全対策」としては、防潮堤の構築や非常用電源の大容量化などが挙げられておりました。

平成11年の臨界事故の隠蔽などもあり、震災前から志賀原発に対する見方が大変厳くなっていて、簡単には運転再開とはいかないと思います。徹底した情報公開が求められます。

私も質疑応答の中で、「でんき予報」のように、電力依存度を随時発表することを求めました。

日本に50数基ある原子力発電所のうち10数基しか運転していないのに、昔も今も発電に占める原子力発電所の依存度がずっと3割というのはおかしなことです。東北電力などは水力(これも豪雨で発電が止まったりした)に代替させたのに...

これでは「原子力への依存が3割なので原子力発電所が必要」という国や電力会社の発言は説得力がありません。また、菅政権の言う「脱原発で再生可能エネルギーへ」という方針に対して、「3割もある原子力を再生可能エネルギーに代替させるのは夢物語」という声にしかなりません。

発電のポートフォリオが本当はどのようになっているのか明らかにしていかなければ、「原発推進」も「脱原発」も議論のしようがありません。

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