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いよいよフィギュアスケートNHK杯が近づく、注目はずばり浅田真央

11月11日から、フィギュアスケートグランプリシリーズ(GPS)のNHK杯が始まります。

日本からは、男子シングルに小塚崇彦、高橋大輔、町田樹の3選手、女子シングルは浅田真央、鈴木明子、石川翔子の3選手、ペアでは高橋成美/マービン・トラン組、アイスダンスではキャシー・リード/クリス・リード組が出場します。

特に注目は今シーズン初試合となる浅田選手です。

昨シーズンは、五輪以降のルール改正により男子では4回転を飛ばなければ優勝できないという流れの中で、ほとんどの選手が4回転ジャンプに挑戦。

女子は、ジュニアでアデリーナ・ソトニコワ選手、エリザベータ・トウクタミシェワ選手と言ったロシア勢が3Lz+3Loや3Lz+3Tといった高難易度のセカンド3回転をひっさげ、シーズンを席巻しましたが、シニアでは、安藤美姫選手など高難易度ジャンプを誇る選手が、高難易度のセカンド3回転を封印し、技の出来栄え加算点であるGOEと演技構成点を上げる戦略に徹したのが対照的でした。

実際、安藤選手やアリッサ・シズニー選手はこの戦略で成功。特に、安藤選手は史上最強のシーズンとなりました。しかしながら、さらにジャンプの難易度を提げたカロリーナ・コストナー選手はついに安藤選手には勝てませんでした。

しかし今シーズンから高難易度セカンド3回転ジャンプをひっさげロシアジュニア勢がシニアに参戦し、結果を残しています。

これを見越して、シズニー選手と鈴木選手は3Lz+3Tに挑戦していますが、他の選手は依然として高難易度ジャンプを封印したままで、技術点は低調なままシーズンが過ぎています。

本来高難易度ジャンプを跳べるコストナー選手は優勝こそしましたが、ことジャンプに限ってはかなりレベルを落とした構成となっています。

一方、浅田選手はジャンプ矯正中ながらも、高難易度セカンド3回転ジャンプこそ飛びませんでしたが、トップ選手の中で唯一すべての種類の3回転ジャンプと3Aをプログラムに組み入れるという挑戦的な昨シーズンでした。

3Aは浅田選手にしか飛べない超高難易度ジャンプですが、それを差し引いても、すべての種類の3回転ジャンプを組み入れたうえで、GOEと演技構成点でも高いレベルを目指したのです。

五輪までの中間シーズンということで、若手ロシア勢の台頭はありましたが、キム・ヨナ選手と安藤選手という2人が参戦しない今シーズンではありますが、常に最高を目指すこうした取り組みが今シーズン花開くか大変楽しみなNHK杯であります。

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