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地方発信ミュージカル『ミー&マイガール』

サインが書き込まれたパネル
サインが書き込まれたパネル

オーバードホール(富山市芸術文化ホール)制作によるミュージカルの名作『ミー&マイガール(Me And My Girl)』の初日が幕を開けました。

主演は、富山市出身で南部中学の大先輩にして宝塚歌劇元トップスターの剣幸さん。日本初演は剣さん主演による宝塚歌劇団月組公演でした。

以前も書いた通り『ミー・アンド・マイガール』のお話は...

ロンドンの下町ランベスで育ったビルは、教養も品位のかけらもない若者だが、実は名門貴族ヘアフォード伯爵の御落胤であることが判明。

現当主が亡くなった今、彼をおいて後継者はいない。そこで、伯爵の妹で公爵夫人マリアが跡継にふさわしい紳士に仕立てて伯爵家を守ろうとし、厳しい教育のおかげで後継者らしくなっていくものの、ビルにとっては、恋人サリーとランベスの仲間が忘れられない。マリアにとってサリーの存在は認められない。一方サリーは、ビルのために自分が邪魔になると考えて身を隠す。

そんなとき、一門で後見人である男爵ジョン卿が一計を案じ、サリーも伯爵家にふさわしい淑女に教育しようと画策するが...

ロンドンで人気を博し、ブロードウエイでも上演された人気作品で、日本では、宝塚歌劇団月組が、剣さん主演で昭和62年に上演。その後も、平成7年に天海祐希さん主演で再演されたのをきっかけに、宝塚歌劇には欠かせない人気作品となり、平成8年、平成20年、平成21年と立て続けに再演されています。今年も月組による再演が予定されています。

また、東宝ミュージカルとして帝国劇場でも上演。こちらも2度再演されました。

私は、宝塚歌劇団月組が博多座で公演した霧矢大夢さん主演のDVDを持っていて、生の舞台を心待ちにしていました。。楽しいダンスと歌にコメディー満載で、ちょっぴりせつなさもある素敵な作品です。

上演するかもしれないという話を聞いたときは、剣さんの役は、侯爵夫人マリアだと予想していたのですが、なんと主役のビルを演じるとは!

全体的に初演という事もあって固さも見られましたが、ランベスウォークというシーンでは「待ってました!」の客席降りもあって大いに盛り上がりました。

年齢的なものや、男役を離れて相当立っているのでこれは驚きでしたが、ビル役を持ち前の演技力・歌唱力や宝塚時代をほうふつさせるというより、さらに深みを増した好演。まわりのお客さんも、口々に「さすが~」「今でも男役として最高にカッコいい」とほれぼれ。

全国でも珍しい地方発信の名作ミュージカル上演は、『回転木馬』『ハロー・ドーリー!』に続く第三弾です。また、今議会では、『ハロー・ドーリー!』の富山再演と東京公演に対する支援が議案となっています。このことは議会でも提案していたので、可決されれば地方から東京へミュージカルを発信する画期的なことです。

公演は3月3日まで。まだ間に合いますよ!

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