もうひとつのクロケット&ジョーンズ、ベルグレーブ3
上京した際に、仕事を終えてホテルに戻る途中で食事をしようと思って伊勢丹新宿店に行ったのですが、レストラン街へ行く前に、せっかくだからと閉店間際のメンズ館の紳士靴売り場を覗いたた時のことでした。
店員:「お客様、それはベルグレーブ3でございます」
私:「えっ、ベルグレーブ3?」
店員:「はい、オードリーやベルグレーブのラスト(木型)を踵が細い日本人向けに改良したものです」
私:「オードリーは持っていますが...」
店員:「ぜひ、お試しになってください」
以下省略...
やっとこさ、WindowsXPパソコンを買い替えてWindows7にしたら、もう8.1が出ていたみたいな...
クロケット&ジョーンズ(CROCKETT&JONES)のハンドグレードラインのベルグレーブ3(Belgrave3)です(サイズは7E)。ベルグレーブはオードリーのパンチドキャップ(ストレートチップに穴飾りをつけたもの)版です。
元々は伊勢丹の別注とのことですが、主力商品であるオードリーやベルグレーブのラスト(木型)337を改良したラスト367を使ったものをオードリー3やベルグレーブ3という商品名で展開してそうです。現在は伊勢丹以外でも購入できるとのこと(系列の三越のことでしょうか?)。
クロケット&ジョーンズは有名ブランドのOEMやセレクトショップ別注を数多く手掛けていて、このラスト367を使った靴も別注の一つだそうです。
せっかくなので、手持ちのラスト337のオードリーと比べてみました。
ソールの比較です。左がラスト337のオードリー、右がラスト367のベルグレーブ3です。
色の違いは、元々このハンドグレードラインの黒が半カラス仕上げ、茶系のものがカラス仕上げのないものなので、材質を含めて違いがありませんが、土踏まずの部分がベルグレーブ3の方が絞り込んであります。
今度は踵の比較です。
左がベルグレーブ3、右がオードリーです。ヒールカップの形状もベルグレーブのほうが絞ってあるようです。この部分がこのラスト367の一番の売りのようです。確かにホールド感が違います。
また、ピッチトヒールといって踵が下に行くほど細くなる形状になっていて、ビスポーク(注文)靴のような雰囲気を出していますが、ごく控えめになっているのでいやらしい感じはしません。エレガントなほうがよいとか無骨な英国靴らしいほうがよいとか、そんな類の話だと思います。
それはともかく、このラストのハンドグレードラインが富山でも買えたらいいですね。いや、暫く靴は買いませんけど(笑)
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