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名作が宝塚で再び - 雪組『Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!』

東京宝塚劇場の階段
東京宝塚劇場の階段

宝塚歌劇団雪組の東京宝塚劇場公演『Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!』をひとりで観劇しました。主演は、壮一帆さんと、富山市出身の愛加あゆさんです。

Shall we ダンス?

『Shall we ダンス?』はご存じ周防正行監督による1996年(平成8年)公開された映画を原作に、宝塚歌劇が初ミュージカル化した作品です。

宝塚版では舞台を日本から外国に移して、役所広司さんが演じた杉山正平をヘイリー・ハーツという役名で壮一帆さん、原日出子が演じた妻昌子をジョセリン・ハーツという役名で愛加あゆさん、草刈民代さんが演じたダンス講師の岸川舞を、エラという役名で2番手スター早霧せいなさんが演じました。

映画では、杉山正平と岸川舞が主人公という設定でしたが、宝塚版では杉山夫妻が主人公という位置づけ。ここがトップスターと娘役トップだけが主人公という宝塚ならではのお約束設定です。

ヒットした原作がある作品は登場人物印象が強すぎて、演じる方もなかなか大変だとは思うのですが、雪組も芸達者なジェンヌが多く、竹中直人さん演じたラテン好きの青木富夫役をドニー・カーティスという役名で夢乃聖夏さんをはじめ、個性豊かな面々を映画版に負けないくらい印象的に演じていました。

一番心に残ったのは、壮一帆さん(ヘイリー)が妻の愛加あゆさん(ジョセリン)を「Shall we ダンス?」と誘うシーンでした。静かな台詞回しにほっこりと、そしてジーンと来ました。

CONGRATULATIONS 宝塚!!

ショーの方も楽しかったです。

冒頭の白いコートの群舞は、壮さんが花組時代に出演した『長い春の果てに』の外科医クロードを思い出してしまい、白衣のダンスに見えてしまいました(笑)その他、ミニのドレスで美脚を披露するなどサービス精神満載。おまけに、客席後方から一人で登場するサプライズもあり、通路前の席にいた私はちゃっかりハイタッチさせてもらいました。

また、別の場面でも客席降りがあり、今度は早霧せいなさんともハイタッチできてとてもラッキー。早霧さんを2番手として見たのは初めてでしたが、ロックスター役ではちょっとお茶目ね一面を発見。また、ダンスシーンでのポージングとかは際立ってかっこよかったです。何というのか、腰の落ち着かせ方がかっこいい。

さらに、客席降りの際、目の前で見た愛加さんもとてもかわいらしい。芝居とショーの両方見て頭をよぎったのが、以前雪組でトップ娘役だった、白羽ゆりさんの姿でした。愛らしさと芯の強さを兼ね備えた点で、共通点を感じました。素敵なトップ娘役になりました。

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