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今年も元気に獅子舞奉納が出来ました

  • 鋪田博紀

花笠流し(踊り子)
花笠流し(踊り子)

4月29日(昭和の日)に布瀬町獅子舞保存会で松尾神社を皮切りに、布瀬町南、布瀬本町、布瀬町2丁目、布瀬町2区の四町内を巡行する獅子舞の奉納を行いました。

平成7年に復活させてから20周年の今年は、久しぶりに雨に降られましたが、小さな子供達も、朝早くから夜遅くまで元気に踊ってくれました。

乗った乗った(女獅子・踊り子)
乗った乗った(女獅子・踊り子)

富山県は、休眠中のものを含めると全国最多の千三百余りの獅子舞が伝承されていて、現在も九百近い獅子舞が各地域で奉納されています。これはお隣の石川県を圧倒する数字で、なぜ富山県にここまで多いかは謎ですが、私の推測では、平野部が多いことから水田が多く農村も多く、その娯楽と豊作祈願、豊作への感謝から、ここまで獅子舞が多いのではないかと...

以前にも書いた通り、布瀬町は昔は堀川村の一部で、旧堀川村のうち、布瀬のほか、現在休止中の二口、堀川町、掛尾、今泉、太郎丸に今でも伝承されています。

これらは、おおよそ160年前ほぼ同じ時期に始まったのではないか言われ、町内ごとに特色がありますが、基本的には旧富山市南部から大沢野でよく似た特徴を持った飛騨系統の獅子舞です。

二人立ちと言われる二人で演ずる種類の獅子で、このほかに花笠をかぶった踊り子が一緒に踊ります。

布瀬町の特徴としては、二人立ちの獅子(男獅子)のほかに、四人ないし六人で演ずる百足獅子(女獅子)がいて、この二つの獅子は頭の構造や笛、太鼓、踊りが全く異なっています。また、獅子頭が一般的なものより一回り重く大きいため、振付けがゆったりしています。

このほか、一般的に踊り子には、道具を持たない手踊りと、だんづる、唐笠、手ぬぐい、刀、槍、花笠といった小道具を使った踊りがありますが、布瀬の獅子舞には手踊りがないことや、常に腰をかがめて踊るのが特徴かもしれません。

隣接したした地域でも、よく似てはいますが、各地域ごとに個性があるのもまた見る楽しみが増えます。


高校生による神楽獅子


松尾神社での神楽獅子

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