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カルミナ(CARMINA)のサイドゴアスリッポン

カルミナのサイドゴアスリッポン
カルミナのサイドゴアスリッポン

カルミナ(CARMINA)というスペイン製の靴を紹介します。

以前に紹介したヤンコ(YANKO)というメーカーの創業家であるホセ・アルバラデホ・プハーダス氏が、もっと理想とする靴づくりのために独立して設立したメーカーとのことで、ヨットクルージングに同伴させてもらったという店員さんによると、氏はスペインでも屈指の富豪とのこと。

因みに、メルミン(MEERMIN)は、氏の息子達がヤンコを出て設立したメーカーだそうです。

内側のみのサイドゴア
内側のみのサイドゴア

東京出張の際に雪が降って、バーゲン真っ盛りのデパートの靴売場にブーツを求めに走ったのですが、足に合うものが無く、次にトレーディングポスト銀座店を覗いたところ最終バーゲンで、この靴がなんと定価の6割引き!で投げ売りされていたのを発見。

横にゴムが入ったサイドゴアなのですがブーツではなくて完全に短靴です(笑)

ご覧のとおり、ゴムは内側にしかありません。パッと見はホールカットのようです。

美しいトウとヒールカップ
美しいトウとヒールカップ

今までスクエアトウばかり買っていたのですが、とても綺麗なラウンドトウで気に入りました。よく見ると色も深くて複雑な表情のネイビーです。

こういったシンプルなデザインは大好きで、革質も柔らかく足馴染みも良いのに何故売れ残ったのか?

シンプル過ぎて微妙だったのかな?

使用後の写真で少し汚れてますが、ソールもヒドゥンチャネルといって、縫い目を隠す高級感あふれる仕上げ。

また、土踏まずも絞り込んであって、木型に関してはクロケット&ジョーンズよりも攻めた作りになっているそうです。

ヒドゥンチャネルのソール
ヒドゥンチャネルのソール

余談ですが、最終セール品の中に前から欲しかったのに生産を止めたクロケット&ジョーンズのウェルベックという337という木型のセミブローグがサイズ違いで残っていたので、「どうしてウェルベックは生産を止めたのですか?」と尋ねたところ、「新しい木型のセミブローグが出たので、メーカーとしては同じデザインの靴は木型を絞り込んで新しい商品に移行したいからでしょう」とのこと。

メーカーとしては当然の判断か。

加えて木型にこだわるのは日本特有らしく、そういえばエドワードグリーンも最近新しい木型を発表して話題になったっけ。

欲しいデザインは生産中止になる前に買っておけということですね(笑)

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