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宇都宮市は認定を受けない中心市街地活性化基本計画を策定 - まちづくりと公共交通対策特別委員会視察

宇都宮市の中心市街地活性化基本計画資料
宇都宮市の中心市街地活性化基本計画資料

まちづくりと公共交通対策特別委員会の視察二日目は、宇都宮市の国の認定を受けない中心市街地活性化基本計画第2期計画について。

工業団地として造成したものの情勢変化により郊外大型店の集積地となったインターチェンジ付近の準工業地域に開発規制をかけない選択をしたため、国の中心市街地活性化基本計画の認定を受けない(中核市の場合、開発規制をしなければ国の認定が受けられない仕組み)で中心市街地活性化を進める宇都宮市。

商業施設の跡地を市が取得して整備したオリオンスクエア
市が取得して整備したオリオンスクエア

写真は、商業施設の跡地を市が取得して整備したオリオンスクエアという場所。グランドプラザのようなスペースですね。

郊外か中心市街地という二者択一ではなく、長期的な視点にたってハブアンドスポーク的なコンパクトなまちづくり(まさしく串とお団子に例えられるまちづくり)を進めていかないと、郊外住民と都心住民の対立軸を作りかねないし、人口減少社会に対応できなくなってしまうのだが、我々議会でもそのことが理解されていない気がします。

もちろん正解は誰にもわからないのだけれど、それは今すぐにわかるものではなく、常々言うように、何十年、場合によっては百年スパンの話しだと思います。

さて、宇都宮市ではあらたにLRTを建設するなど意欲的な取り組みを予定されていて、議会や住民を巻き込んで相当論議されたとのことで、そんな中で富山市の取り組みについても一般市民の間でそれなりに知られているようであります。乗り込んだタクシーの運転手に富山市から来たと告げると、「ああ、LRTの先進地ね」と返って来たのには驚きました。

中心商店街のオリオン通り
中心商店街のオリオン通り

一番の商店街であるオリオン通り商店街。

空き店舗は目立つものの、商店街ではなく先ずは個店の魅力を高める。魅力的な個店が集まれば商店街も魅力的になるということで、「街ゼミ」などの取り組みを進めていて、頑張る商店街にも選ばれたにだとか。

元々ファッション店が中心の広域商店街だった事から、都心で建設が進むマンション住民の買物の受け皿になっていないというのは総曲輪通りと共通する悩みですが、高校が多い事からカジュアルファッション系の店が多い印象。

空き店舗には飲食店の出店が多いそうす。

ハイブランドは東武デパートに集積していました。

宮カフェ
宮カフェ

空き店舗を利用して、東京ではなく地元商店街に「宮カフェ」という宇都宮市のアンテナショップや、県が中小企業の経営支援など行う「栃木県よろず支援拠点」という施設も出店しておりました。

最後の写真は、オリオン通り商店街の西側にあるユニオン通り商店街。

なかなか味わい深い商店街で、個人的にはこちらの商店街に興味を覚えたところです。

オリオン通りの西側には味わい深いユニオン通り商店街
味わい深いユニオン通り商店街

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