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日本会議地方議連 台湾研修 頼清徳台南市長を表敬

  • 鋪田博紀
意見交換会での頼清徳市長
意見交換会での頼清徳市長

日本会議地方議員連盟の台湾研修の三日目は、台南市を訪れ、今や台湾を代表するそして将来の総統候補とも言われ蔡英文次期総統の片腕でもある頼清徳市長を表敬しました。

予定以上の時間を割いていただき、意見交換のほか、台南地震への支援に対するお礼として、急遽、市長主催での昼食会など、充実した研修となりました。

台南市は22ある市の中で日本との繋がりが最も深いが、台湾と日本の関係もっと強くするべき(国家間の正式な外交ルートはなく、半官半民組織や、地方自治を通じての外交しか行われていない)

若者が政治を動かした事について、中国寄りの長期政権に対する不満の爆発であり、サービス貿易協定締結に端を発した対大陸関係重視に反対したものである。馬政権では、大陸ビジネスで政権の取り巻きなどごく一部に富が集中、企業が大陸へ製造拠点を移し産業が空洞化し、その結果、若者の失業率は12パーセントにまでなっている。

そして、中華人民共和国こそが唯一の中国であるとか、中華民国が唯一の中国であるといったこれまでの概念から解放され、自分達の未来は自分達で決めてゆくという意識の表れである。

蔡英文氏については、

重要な対日政策として、駐日大使に日本留学経験もある大物知日派の元高尾市長である謝氏を起用した事、東日本大震災以降輸入が禁止されている日本の農産物を国際基準に照らして輸入再開する準備を進めること、TPPにおいて日台の思惑が一致していること。

また、経済政策としてエコ(グリーンビジネス)、バイオ、精密機器、国防産業、情報物流といった五つの分野の創業支援を行い、若者の失業対策と経済基盤を固める方針である。さらに、大陸との関係については、これまでの馬政権による一つの中国、一つの民族という考えは受け入れない。現政権の方針を破棄する考えであることを明言されました。

政治改革にも着手し、全ての国会の議論の公開(これはサービス貿易協定が審議もされず秘密裏に可決された事が学生運動の引き金となったためと思われる)を進め、さらに、部長(大臣に相当)はベテランを充てるが、副部長には若い人材を登用し、将来の台湾を担う人材を育てる人事をとる予定との事。

穏やかな物腰ではありますが、知性に富みとても強いオーラを感じさせる方でありました。

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