活動レポート

ライトレール試乗と岩瀬のまちづくり

  • 平成18年12月 1日(金)
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はじめに

5月22日に、私が所属する富山県宅地建物取引業協会富山支部青年部で、今回「ライトレールをいかしたまちづくり」と題して研修会を行いました

富山ライトレール(愛称:ポートラム)試乗

ポートラム路線図
路線図(出典:富山ライトレール)

富山ライトレール概略

ご承知の通り、平成18年4月29日にJR富山港線が、富山ライトレールとして生まれ変わりました。

北陸新幹線の開業に伴う連続立体交差事業にあたり、富山港線を連続立体交差に含めるか、廃止してバスに切り替えるか路面電車化するか。3つの選択肢の中から路面電車化が決まりました。

公設民営の基本方針により、富山市など公共が施設の整備、更新・改良を行い、民間会社(第3セクター)である富山ライトレールが運営と施設の維持管理を行います。

建設費約58億円のうち、国の補助金として連続立体交差事業からの負担金33億円、LRTシステム整備費補助7億円、路面電車走行空間改築事業8億円があてられ、事業者としては13億円の負担がありますが、JR西日本からの鉄道資産無償などにより、初期投資としてはバリューフォーマネーのよい事業であります。

一方、運営収支は大変厳しい状況にあります(なにせもともとが赤字ローカル線です)。そのため電停のネーミングライツ、電停広告、「passca」と呼ばれるICカード乗車券、グッズ販売など、あの手この手の収益アップ作戦を打っています。

富山港線時代には2000人台に落ち込んだ乗降者数も現在は4000人台を記録していますが、もの珍しさもあり、この数を維持するには沿線住民だけでなく、観光も含めた全市的なバックアップが不可欠です。

なにより、ライトレールの成否はそのまま将来の公共交通のありかたに影響を及ぼします。

富山北駅のポートラム

今回は、青年部のメンバー約25名で富山北駅からライトレールに乗って、東岩瀬駅で下車。昭和初期に建築されたお蕎麦屋さんで昼食をいただき、現地で、富山市都市整備部の職員から、景観修復がすすむ岩瀬のまちづくりについて説明を受け、町並みを見学してきました。全日程おおよそ3時間のちょっとした観光コースでした。

12時15分発の黄色いポートラムを東岩瀬駅で下車、路面電車区画は驚くほど静かで約21分の旅は快適そのもの。鉄道区間はレールがロングレール(新幹線のために開発された技術で、溶接により200m以上の長さを持つ)でないため、継ぎ目で「ガタンゴトン」の音はするものの、これもローカル線ならではの音か・・・。

岩瀬浜駅のポートラム

写真のうち赤い車両は富山駅北を出発する様子、もう一枚は岩瀬浜駅で、フィーダーバスと並ぶポートラムの様子です。

岩瀬のまちづくり

岩瀬の修景による街並み再生

昭和初期の建物

平日にもかかわらず、ライトレールに乗ってきたという市内からの観光客(おもに女性のグループでした)も大勢いらっしゃり、市民の関心の高さを感じます。 写真の建物は昭和初期に建てられたもので、現在はお蕎麦屋さんとなっています。私たちはここで昼食を取りました。

岩瀬大町地区・新川町通りでは、かっての歴史的街並みを「街並み修景等整備事業補助制度」を生かし保存・復活させるまちづくりを行っています。

銀行

景観に合わせ銀行もこの写真の通りです。オープン時のセレモニーでは、支店長自ら紋付はかま姿だったとか・・・。

岩瀬独特の建築

ドイツ壁

岩瀬独特の建築様式としては、格子の枠の中に竹桟を組み込んだスムシコと呼ばれる出格子があるそうです。写真のお宅ではその横に屋号が彫り込まれていました。

また、もう一枚の職員が壁を指差し説明している写真は大正時代にコンクリートが普及した頃の「ドイツ壁」と呼ばれるものだそうです。

シムスコ

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