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桜田門外の変と海上保安庁撮影ビデオのネット流出

  • 鋪田博紀

先日、映画「桜田門外の変」を観てきました。「13人の刺客」に続いて時代劇ばかり観ています。

桜田門外の変は、義憤にかられた水戸藩士と薩摩藩士によるある種のクーデターであり暗殺事件だったのですが...

今回の海上保安庁撮影ビデオのYouTube流出は驚きました。夜中にTwitterを眺めたてら、どんどんタイムラインがビデオ流出で埋まっていって、いったい何事かと、反射的にリツイートしていまいました。

映像自体は、その扱いをめぐって役所のあちこちでやる取りされているうちに、いくつかのコピーが作られた可能性は当然あり、したがって流出ルートの可能性も複数考えられますが、DVDを作る過程でデーター化したものがどこかのパソコンに残り、それがハッキングされた可能性もゼロではないでしょう。こんな絶妙なタイミングで流出してしまうとは、日本政府としては最悪の結果となりました。

犯人探しが始まっていますが、政府のダメージ考えると海上保安庁をはじめとした関係する政府・省庁の上層部のリークとは考えにくく、内部のもののある勢力または個人が、水戸藩士のように義憤に駆られてやったということか...

ビデオ公開の是非は別にして、そういうもの達の勝手な振る舞いを許してしまう我が国の政府・省庁の情報管理の緩さが非常に心配です。さらに源流をたどればビデオの存在を軽々に明かしてしまった前原大臣の軽率さも問題です。駐露大使の一時帰国なども勇み足ではないかと思います。

ただし、これを政局に利用するのは止めるべきでしょう。

大げさかもしれませんが、統帥権干犯問題を政局の為に持ち出して、結果的に政党政治と議会制民主主義を壊してしまったあの時代の愚かな政治状況が頭をよぎります。特に外交が絡んだ問題はなおさらです。

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