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12月議会の意見書・請願の採決について(その2)

  • 鋪田博紀

この記事は、高木悦子滑川市議会議員のブログ記事に刺激されて書いたものです。

前の記事の続きです。

政権交代後は自民党が中心になって数多くの意見書を提出してきました。今回も、民主党を中心にした会派は退席して賛否を明らかにしませんでした。苦しい立場なのだと思います。しかし自民党は与党時代であっても出すべきものは出してきました。民主党を中心とする会派も是非、賛否を曖昧にしないでいただきたいと思います。

採決結果については、実はどの会派がどの意見書・請願案に賛成したかについては、正式な記録が残らないの!で、議場で私がメモしたものだということをおあらかじめ断りして、公開します。

可決した意見書

全会一致
「鉄道建設・運輸施設整備支援機構の特例業務勘定に係る利益剰余金の北陸新幹線整備等への活用を求める意見書」
「北朝鮮による韓国砲撃等を非難し経済制裁の延長、強化を求める意見書」
「尖閣諸島海域における中国漁船領海侵犯に関する意見書」
「北朝鮮による日本人拉致被害者の早期解決を求める意見書」
自民・公明・共産賛成
「地方の経済危機対策を求める意見書」
「地方財政の充実を求める意見書」
「子ども手当財源の地方負担に反対する意見書」
自民・公明賛成
「朝鮮高級学校を高校授業料無償化の対象とすることに反対する意見書」
自民・公明・社民・共産賛成
「農林業普及事業の継続と予算確保を求める意見書」
「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関する意見書」
「平成23年産米における生産数量目標の見直し等を求める意見書」
「「自立支援医療」に係る低所得世帯(市町村民税非課税世帯)の利用者負担の無料化を求める意見書」
「高等学校授業料無償化政策を見直すとともに私学支援の充実・強化を求める意見書」
「ロシア大統領の北方領土訪問に対し、毅然とした外交姿勢を求める意見書」
「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書」
「ヒト白血病ウイルスー1型(HTLV-1)総合対策を求める意見書」

可決しなかった請願

共産賛成
「後期高齢者医療制度の抜本的改正を求める意見書採択についての請願」
「最低保障年金創設と、無年金・低年金者への緊急措置を求める意見書採択についての請願地域経済の振興に必要な富山地域職業訓練センターの存続と拡充を求める請願」
共産・社民賛成
「看護師不足解消のため、看護師等の夜勤改善と社会保障予算の増額を求める請願」

となっています。

政党から原案が送られたものについては、県議会や他市町村議会とは若干会派の賛否態度が違うと思います。これは、地方自治法からみても極めて当たり前の事です。

新聞報道もあった通り、自民党が提出した議案に、共産党から賛成討論があったわけですが、県議会では、両党が意見書案の意見調整をして提出する場合もあります。

ここは富山市議会自民党(だけではないが)が遅れている点で、共産党から提出された案には乗りません。何度か政調会でこの点を改めようと提案しましたが、まだ少数意見です。この点は、県議会自民党を見習うべきです。

また、会派内の議論が十分でないものについては、9月議会でもありましたが、一般質問の内容と辻褄が合わない採決結果になる場合もあり、政調会の役目をもっと強化しなければいけないと感じているこの頃です。

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