活動レポート

福岡市視察(高度地区、地区計画)

地区計画により3階建てになったマンション
地区計画により3階建てになったマンション

8月28日から30日にかけて、九州方面へ視察に行ってまいりました。

初日は福岡県福岡市へ高度地区と地区計画をいかしたまちづくりについて視察してきました。

福岡市の高度地区は昭和48年に決定され、平成8年の都市計画法改正(用途地区が12用途地域に変更など)と高層マンション建設による周辺住環境への影響を未然に防ぐ観点から、北側斜線による規制に加え、絶対高さ制限を設定する制度へ改められました。現在市街化区域(15,651ha)のうち約72パーセントに高さ規制を設けています。

また地区計画に対する支援も「まちなみのルールづくり支援事業」として関係部局にまたがる「まちなみのルールづくり支援センター」を設置し取り組んでいました。きっかけは多発する建築紛争によるものでした。

写真は、国有地の売却に伴い高層マンション計画を地区計画により3階建てにさせた物件です。たまたま地域の不動産業者さんがその情報を事前にキャッチされ地区計画を策定し、高層マンションを阻止できた稀な成功例だそうです。

9月議会でも、「建築物高さ規制検討事務」が予算案件として上程されました。今後、市民アンケートなどをとりながら検討して行くことになりますが、市民が建築物の高さについて現在どのような問題が起きているかを知った上で議論が深まることを期待しています。紛争が起きている地域だけの対岸の火事ではないと思います。

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