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拉致問題に関する読売新聞の報道を非難

  • 鋪田博紀

講演する中山恭子補佐官

5月28日の自民党全国青年部長・青年局長会議において開催された研修会で、「北朝鮮による拉致問題について」をテーマに講演した中山恭子内閣総理大臣補佐官は、拉致問題に関する読売新聞の記事と毎日新聞の記事にふれ、

「私の韓国訪問時に、横田めぐみさんの遺骨返還とキム・ヘギョンちゃんと横田夫妻を引き合わせることを取引材料に、解決(幕引き)をはかることを韓国に依頼したと受け取れるかのような報道は、私が訪韓したという事実以外は全くのねつ造であり、惑わされてはいけない。」

とのべ、読売新聞と毎日新聞に相次いで掲載された記事について新聞社の姿勢を批判しました。

さらに、

「キム・ヘギョンちゃんと横田夫妻を引き合わせれば、孫の可能性のある彼女から『お母さんは死にました』と告げられて、北朝鮮がでっち上げている残りの拉致被害者の死亡をすべて認める結果になり、それこそ北朝鮮の思うつぼ。」

「毎日新聞の、横田めぐみさんに関する証言記事も捏造」

「これらのことは、北朝鮮による日本国内への工作の浸透の結果であり、政府としてもしっかり対応していきたい。自国民が拉致されているのに国交正常化というのはありえない。」

「北朝鮮の筋書きにマスコミが踊らされ、結果として国民世論が惑わされて拉致問題の解決が遠のくようなことがあってはいけない。政府としてもしっかり主張していきたい。」

とのべ、北朝鮮の主張を代弁するかのようなマスコミに警鐘を鳴らしました。

読売新聞よお前もか!参考までに、記事を引用しておきます。

横田めぐみさんの「遺骨」返還案提示、官房長官が否定 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 町村官房長官は9日午前の閣議後の記者会見で、中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)が拉致被害者の横田めぐみさんの両親と娘らの面会仲介を韓国政府に要請したとの本紙報道について、「韓国政府関係者と意見交換を行ったのは事実だ」と述べた。

その上で、面会が実現すれば、めぐみさんの「遺骨」として提供された別人の骨を返還するとの考えを示したとの報道については「政府全体としてこうした方針を決定したことは全くない」と述べた。

中山補佐官は9日午前、国会内で記者団に対し、「取引は一切考えていない。『遺骨』を取引材料に使って何かをするということは関係者の誰の頭にも無いことだ」と述べた。

(2008年5月9日13時00分 読売新聞)

横田めぐみさん:「94年6月後も生存」 地村さん新証言 - 毎日jp(毎日新聞)

 拉致被害者の横田めぐみさん(当時13歳)について、帰国した被害者の地村富貴恵さん(52)が日本の当局に、「94年6月に自分たちの隣に引っ越してきた」と証言していることが分かった。新証言は、「94年4月に死亡」とする北朝鮮の説明と矛盾する内容。「拉致問題は解決済み」としてきた北朝鮮側説明を覆すものでもあり、拉致問題の今後の行方にも大きな影響を与えそうだ。

昨年末、当局に証言した。それによると、めぐみさんは94年6月、保志さん(52)と富貴恵さん夫妻が住む招待所の隣に1人で引っ越してきた。数カ月そこに暮らしていたが、その後の行方は分からないという。

また、当時のめぐみさんについては「かなりうつ状態が激しく、精神的に不安定な状態だった。北朝鮮の対外情報調査部(現・35号室)幹部が看病していた」と証言した。

(後略)

毎日新聞 2008年5月26日 2時30分(最終更新 5月26日 2時30分)

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