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2月11日は「建国記念の日」です。

  • 鋪田博紀

2月11日は「建国記念の日」です。

世界各国では、初代の国王即位の日や、独立を宣言した日を採用する国もあれば、独立に関する条約を締結した日を採用する国もあるようです。憲法を制定した日という国もあります。また、フランスは、フランス革命が始まった日としていて結構血なまぐさいですね。かの国は国家もそうであります。

お隣の韓国は8月15日の光復節(日本からの独立記念日)以外に、10月3日を開天節 (紀元前2333年の檀君による建国神話による)としています。

我が国の場合も、「日本書紀」による神武天皇が即位された日(紀元節)を起源する祝日ですが、毎年各地で粛々と建国の日を祝う式典が開催されたりする一方、科学的根拠が無いとか、戦前の支配体制への逆行だという理由で反対運動が起きたりしていますが、一般国民からすれば、右と左のイデオロギー論争であって、それはニュースの中の出来事というのが実感ではないでしょうか?

初代の国王即位の日や韓国のケースを考えても、2月11日以外では、敗戦による主権を回復したサンフランシスコ講和条約が署名された昭和26年9月8日(発効は翌年4月28日)くらいしかないかもしれません。しかし、敗戦によって内政的にはクーデターがあったとか独立戦争があったというわけではなので、「紀元節」を「建国記念の日」とするのが一番おさまりがいいように思います。

先にも書いたとおり、右と左のイデオロギー論争にせずに、粛々と悠久の歴史を祝いたいものです。

【2010-02-12 追記】
ちなみに、正確にはポツダム宣言受諾の日(宣言受諾が決定され、終戦の詔勅が発せられた日)は1945年(昭和20年)8月14日であり、8月15日は国民に向けて玉音放送で発表された日、軍への停戦命令は8月16日、降伏文書への調印は9月2日です。

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