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若手の躍進・世界選手権代表決まる - 全日本フィギュア

全日本フィギュアスケート選手権が終わり、世界選手権代表決まりました。

ペアは高橋成美/マービン・トラン組、アイスダンスは、キャシー・リード/クリス・リード組、男子シングルは順当に、小塚崇彦、織田信成、高橋大輔の3選手、女子は、安藤美姫、浅田真央、村上佳菜子の3選手となりました。

男子では、今季は第三の男から脱皮し、世界王者を狙えるまでに」成長した小塚選手が圧倒的な滑りで優勝しました。転倒などもあり、高い点数に思わず「複雑な気持ち」と言ってしまいましたが、プロトコルを見る限りは回りきっての転倒ということで、大きな減点になりませんでしたし、他の要素では軒並みレベル4を取っての高い技術点でした。

また、プログラムコンポーネンツでの高い評価は、見方を変えればジャッジから「あなたは世界王者を狙うにふさわしい選手」と評価されたわけですから、堂々と胸を張ってほしいものです。息遣いが聞こえるようないい演技でした。

また、体調(というより怪我)の影響が残る高橋選手が気迫の演技で羽生結弦選手を抑え代表入りしましたが、四大陸選手権にも出場するようですので、怪我の回復が気がかりです。

世界選手権は、織田選手を加えた3人と、パトリック・チャン選手(カナダ)との争いになるでしょう。

女子では、安藤選手が実力をいかんなく発揮し優勝しました。今季のフリースケーティングは抜きんでています。キム・ヨナに対抗できる技術の持ち主は、浅田選手が万全でない今、世界でも彼女だけでしょう。あるいは、怪我による出遅れを挽回できれば長洲未来選手か。

また、今季はジャンプを矯正中ということで、まだ結果が出ていなかった浅田真央選手が、驚きの復調ぶりで代表に滑り込みました。トリプルアクセルがアンダーローテになるなどジャンプは完全ではありませんでしたが、その他の要素は素晴らしかったです。驚きました。

村上佳奈子選手も、ルッツジャンプのエッジエラーと3サルコウのアンダーローテ、スピンのレベル取りこぼしがあったものの、ほぼ会心の滑りで表彰台を確保しました。スピード感があってよかったと思いますが、欲を言えば、時おり見える雑な感じが残念。このあたりが治るとプログラムに品が出てくる気がします。

鈴木明子選手は表彰台を逃しましたが、最後まで集中して滑った姿が感動的でした。注目していた今井遥選手は実力が全く発揮できなくて残念でしたが、十分シニアとして戦えるものを持っているので今後に期待したいです。

あと印象に残ったのは、庄司理紗選手や大庭雅選手といった若手達です。一昔前より確実にスケーティングが向上している印象です。ぎこちなさがありません。

特、に庄司選手は初めて見ましたが、ジュニア選手の域を完全に超えています。特にスケーティングは本当に美しい。エレガントさを持った正統派のスケーターではないでしょうか。シニア本格参戦が楽しみです。

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