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オペラ座の怪人をブロードウェイで観劇

タイムズスクエア
タイムズスクエア

ニューヨーク視察については以前書いた通りですが、2日目の視察終了後、メンバーと別れて、ブロードウェイはマジェスティック・シアターで上演中のミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」を観劇してきました。

観劇時間が取れるかどうかわからなかったため前売り券を買わなかったので、18時ころにタイムズスクエアのチケットセンター(写真のtktsの看板のところ)で当日券を並んで買いました。

私の前に並んでいたご夫婦は、別の演目のチケットが目当てだったようですが、あいにく売り切れ。他の演目もリクエストしていたようですが、見たいものはすべて売り切れでした。そんなこともあり、窓口で「残り2枚です。あなたはラッキー、エンジョイしてね!」と言われたのですが、人気演目はあらかじめネットなどで予約しておくのが吉のようです。

オペラ座の怪人ポスター
オペラ座の怪人ポスター

「オペラ座の怪人」は、フランスの作家ガストン・ルルーの怪奇小説「オペラ座の怪人」をミュージカル化した作品ですが、色々なバージョンが映画、ドラマ、ミュージカル化されており、その中で今回観劇したアンドリュー・ロイド=ウェバーが1986年に制作したものは、ロンドン、ブロードウェイでロングラン記録を更新している有名な作品で、俗にアンドリュー・ロイド・ウェバー版と呼ばれています。劇団四季が上演しているのもこの作品です。

アンドリュー・ロイド・ウェバー版は、比較的原作に忠実で、オペラ座の地下深くに棲む「オペラ座の怪人」と呼ばれる、醜悪な顔と、恵まれた音楽才能を持つファントムと、彼に指導を受けて才能を開花させた歌姫クリスティーヌ、クリスティーヌの幼馴染でオペラ座のパトロンであるラウル子爵が主人公で、クリスティーヌを愛してしまったファントムの悲哀を描いています。

今回のキャストは、オペラ座の怪人:Huge Panaro、クリスティーヌ・ダーエ:Sarah Jean Ford、ラウル・シャニュイ子爵:Kyle Barisichでした。

Huge Panaroは2度目のファントム役だそうで、以前はラウル子爵役も演じたらしく、セクシーなファントム像でした。

また、Sarah Jean Fordはやや鼻にかかった歌声が印象的な、素晴らしいクリスティーヌでした。

この作品は2004年に監督:ジョエル・シュマッカーにより、ミュージカルをほぼ忠実に映画化されていて、これまで2度テレビとDVDで観ました。

舞台装置のシャンデリア
舞台装置のシャンデリア

ミュージカルは映画以上に、有名な仮面舞踏会のシーンや、落下する巨大シャンデリアと地下空間を印象付けるろうそくの数々、非常に凝った舞台装置が印象的でした。

流石は、ロンドンミュージカル、ブロードウェイミュージカルの定番、25年のロングランは伊達じゃありませんでした。

ネタバレになりますが、地下に連れ去られたクリスティーヌとラウル子爵の自己犠牲の愛に触れたファントムが二人を地上に逃した後ファントムが地下に消えて物語は終わるのですが、ミュージカル版では、暗転の後に舞台用に打ち捨てられたファントムの仮面がスポットによって浮かび上がって幕が下ります。エンディングの演出は、ミュージカル版のほうが印象的でした。

なお、ブロードウェイミュージカルは上演される劇場の規模によって、500席以上をオン、100から499までをオフ・ブロードウエイ、99まではオフ・オフと呼ぶそうで、最大はガーシュインシアターの1933席です(出展:「歌劇」2011年8月号)

ちなみに宝塚歌劇団が上演している「ファントム(Phantom)」は、アーサー・コピット&モーリー・イェストンが制作し、1991年に初演されたもので、アーサー・コピット&モーリー・イェストン版と呼ばれています。

アーサー・コピット&モーリー・イェストン版は原作をベースにししつつも、不義の子エリック(ファントム)をオペラ座地下に隠して育てた父親として、ゲラール(ジェラルド)・キャリエール(オペラ座の前支配人)を登場させ、ファントムとクリスティーヌとの悲愛とともに、親子の愛を描いた作品になっています。

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