蘭寿とむコンサート『Streak of Light』宝塚歌劇花組日本青年館公演
日本青年館で開催された、蘭寿とむコンサート『Streak of Light』に行ってまいりました。
東京出張の際に時間があいたので観に行ったのですが、チケットが上手く取れて(これはこれで複雑な思いですが)、初めての宝塚のコンサートでした。
2部構成で、コンサートと言うよりレヴューショーの2本立てと言う印象で、濃厚で上品な蘭寿とむさんを中心としたダンスチームの魅力がたくさん詰まった内容でした。
第一幕、のっけから客席に下りて観客をあおりまくるというのは、最近の花組の定番ですが、品位を決して失わないのはさすが蘭寿さんです。
リベルタンゴの場面での、蘭乃はなさんとの息の合った踊りは気品を保ちながらも妖艶で圧巻でした。最高のダンスコンビです。
歌についても、決して歌が上手と言うわけではないのですが、男役らしい外見とはうらはらに優しい声がとても心にしみわたりました(最初に蘭寿さんに注目したのは宙組時代の『Amour それは...』というショーの歌声でした)。
また、悪夢という場面のマネキンのダンス蘭乃さんも凄かったです。少女の中に潜む狂気を感じました。こういう設定はダンスであれ演技であれ彼女が活きる場面です。花野じゅりあさんの道化師?も妖しくとてもよかったです。
第2幕は、月央和沙さんが大活躍のコメディー風の場面が最高でした。月央さん演じる「オネエ」キャラのダンスインストラクターとオーディション受講者である蘭寿さんのアドリブ(もしかしたら精緻な台本によるものかも)合戦が、高度なダンスとギャグの掛け合いで、出演者のキャラクターが最大限活かされていました。
あとは全体を通して、春風弥里さんの存在感がいい。組替え間もないことを全く感じさせません。
宝塚観劇はこれで今年最後。全部で8作品・9回観劇出来ましたが、次回は選挙が終わる来春までお預け。
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