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北陸新幹線工事現場でウォーキング大会

まずは説明をうけます
まず説明を(写真1.)

6月2日(日)に光陽校区体育協会(米田實会長)主催で校区住民対象のウォーキング大会が開催されました。

コースはなんと、北陸新幹線の新呉羽山トンネルから神通川橋りょうまでおよそ1.5kmを往復するもので、約2年がかりで準備されてきました。

参加者約250名とスタッフ約20名が大型バス5台と乗用車に分乗して、新呉羽山トンネル東側高架の下に集結し、鉄道・運輸機構、建設会社の方から説明を受けます。(写真1.)

新呉羽山トンネル方向
新呉羽山トンネル方向(写真2.)

まず一般には見学することはできない場所だけにウォーキングと言うより、社会見学のようではありましたが、説明員からの説明に熱心に耳を傾けたり、質問したりするうちに、あっという間に神通川橋梁までたどり着きました。

写真2は新呉羽山トンネル方向を撮影したもので、手前側のレールは敷設済みでした。

カーブ区間の傾斜
カーブ区間の傾斜(写真3.)

写真3は、カーブ区間のレールの傾斜(カント)角がよくわかると思いますが、新幹線だけでなく在来線まで、狭い国土を走行する日本の鉄道では、曲線区間もできるだけスピードを落とさずに快適・安全に通過する技術が優れています。

代表的な技術として、振り子式電車があります。

旧国鉄は1970年代に381系電車を開発し注目を集め中央本線の特急車両として活躍しました。酔いやすいなどの欠点もありましたがその後は改良を進めJRの主力車両に採用されています。また、新幹線でもN700系などに採用されています。

ロングレールの継ぎ目
ロングレールの継ぎ目(写真4.)

快適な乗り心地と騒音軽減のため、日本の鉄道ではレールを現場で溶接して継ぎ目を亡くしたロングレールが使われています。新幹線ではスーパーロングレールと呼ばれるものが使われています。

ただしあまり長いとレールの伸縮を抑えきれなくなるため、写真4のように、斜めにカットされた継ぎ方が使われます。

神通川橋梁
神通川橋りょう(写真5.)

斜材の取り付け部
斜材の取り付け部(写真6.)

写真5は折り返し地点の神通川橋りょう(約480m)です。

斜張橋(たとえば新湊大橋)と桁橋の中間のような、エクストラドーズド橋と呼ばれる構造の橋で、主塔から斜めに伸びたケーブル(斜材)で主桁を支えています。比較的新しい構造の橋であるそうです。

瀬戸大橋などの吊り橋では腐食を防ぐために、ケーブルを覆うパイプの中に乾燥した空気を流しているということですが、腐食対策について聞いてみたところ、ケーブルは白い筒状の部材に覆われ、中にはアスファルトが充てんされているとか。(写真6.)

レールのベッド
レールのベッド(写真7.)

レールは写真7のように、枕木ではなく、コンクリートのベッドの上にPCコンクリートのマットレスを置いてその上に固定されているようなイメージです。

マットレスのような部材は直接固定されておらず、レールの間に見える丸いコンクリートの部分に噛み合わせて引っ掛けるような構造でした。

なお、大きく段差がついているのは、除雪した雪を貯めるためですが、区間によって雪の貯め方が異なります。

田畑議員と
田畑議員と

在来線特急と
在来線特急と

今回は、田畑裕明議員が出発の時に顔を出してくれました。おまけにもう一枚、在来線特急の写真も。

私が撮影した写真はもっとあるのですが、興味がある方はGoogle+にアップロードしてあるのでご覧ください。

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