中島みゆきが使っていたかもしれない芳野楽器期最後の1971年製モーリスW-25
中島みゆきがアマチュア時代からデビューしてしばらくの間使っていたモーリスのアコースティックギターを探し求める旅も今回で最後。
これまで1969年製のW-23、1973年製、1972年製のW-25を購入してきましたが、中島みゆきがステージで歌っている写真で見るギターとは微妙に異なっていました。
が、ついにそれらしいギターを見つけました。

それは、1972年2月にモーリス楽器製造株式会社へと社名変更する、芳野楽器期最後の1971年製モーリスW-25。

このころから生産量が増えたため、自社生産だけでは間に合わずいろんな工場へ生産を委託していたそうです。
この個体のようにラベルにシリアルナンバーがなく、SASAKIと検査員のサインがあるものは寺田楽器のOEMだとするブログもありましたが、真偽のほどは...

筆記体のような埋め込みロゴ、トラスロッドカバーの「YOSHINO」ロゴ、ロングサドルなどの特徴があり、また、中島みゆきが札幌五輪のアルバイトで買ったと雑誌インタビューで答えていることから、彼女が使っていたのは、1971年から1972年初めにかけて製造されたものと推測しています。

1969年製のW-23は、ネックブロックが積層構造なのと、側板と表板・裏板を接着するライニングが、一般的によく見かける切り込みの入ったものでは無いのが特徴でした。ノンギャザーライニングというそうです。1972年製のモーリスW-25は、通常のネックブロック構造で、ライニングも通常のものが使用されていましたが、その間の1971年製はどうでしょうか?
1971年製は、ギャザーライニングで、ネックブロックも1972年製と同じ一般的なものでした。

他の方のブログを拝見すると、1971年製でもネックブロックが積層ブロックになっている個体もあるようで、ラベルにMoridairaとの検品者サインと、楕円形のスタンプにシリアルナンバー付きなので、そちらの方はOEMではなく芳野楽器製かも知れませんね。
スペックは、トップがスプルース、サイド・バックがローズ、指板・ブリッジがローズ、ネックはナトーだと思われます。
この時代のギターあるあるかもしれませんが、タバコヤニがひどくてクリーニングに苦労しました。
ネックの反りや表板の膨らみなどが見られ、現状では弾ける状態ではないので、そのうちリペアに出したいと思います。

コメント