活動レポート

事業仕訳(岡山市)-委員会視察その1-

7月9日(水)から7月11日(木)までの3日間、富山市議会総務委員会の行政視察で、岡山市と北九州市にいってきました。

岡山市 7月9日(水)

事業仕分け(行政サービス棚卸し)

岡山市は人口約68万5千人、面積約789平方kmの政令指定市を目指す大都市。行政課題は様々あるようですが、中核市37市中最下位の実質公債費比率23.1、同じく35位の公債費比率22.7、同じく33位の経常収支比率92.4(いずれも18年度)という硬直した財政状況。

平成18年度市町村別決算状況調(総務省)
団体名実質収支比率(%)公債費負担比率(%)公債費比率(%)実質公債費比率(%)起債制限比率(%)財政力指数経常収支比率(%)減税補てん債及び臨時財政対策債を経常一般財源等から除いた経常収支比率(%)
富山市3.118.416.412.49.80.7585.489.4
岡山市2.422.622.723.116.80.7492.496.6
高岡市0.618.417.813.712.70.7786.991.3
魚津市7.716.917.117.711.30.6787.691.7
氷見市4.22220.619.611.80.4187.391
滑川市11.217.619.322.113.20.6587.892.3
黒部市9.41616.622.212.60.7384.889.1
砺波市8.317.918.321.312.80.5989.393.6
小矢部市4.716.116.221.411.20.5991.495.8
南砺市7.623.718.320.511.30.419296.6
射水市2.517.61716.1120.6986.491.4

そこで、18年度から行政サービス基本台帳を作成して「行政サービスの棚卸し」により「事業仕訳」を行い、20年度以降は516件の事業廃止・縮小、民間委託、改善、県への事業移管等により、事業費にして40憶60百万円の縮減を図ることとしており、20年度予算では510件40憶48百万円の縮減を織り込みました。政策的事業については学識経験者、団体推薦者、公募市民からなる40名の評価者が「市民事業仕訳」を行い、その他の事業については「庁内事業仕訳」行っているとのこと。

私が関心を持ったのは、平均的かつ事務的に見直しをしただけでは、市長や議会の政治的信念を具現化する政策的な事業が実現できずに、メリハリの利いた市政運営に支障をきたすのではないかという一点でしたが、18年度には事務事業全般の見直しを19年度には政策ごとの見直しを行うことで、その点には配慮したということでした。最終的な決定も市長当局と議会で決定したとのこと。

単なる政治家のエゴになってはいけませんが、事務的にコストカットするだけなら市長も議会もいらないわけですから。

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