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来春退官される名物教授を囲んでの富山高専同窓会総会

  • 鋪田博紀

11月3日(祝)は、ドッジボール大会のあとは、17時から名鉄トヤマホテルで開催された、国立富山高等専門学校の平成24年度ほんごう会大懇親会(同窓会総会)に出席しました。

ほんごう会では毎年翌春に退官される先生方の講演を拝聴し、その後で懇親会を開くというスタイルになっていて、総会というものの同窓会の最高議決機関は理事会なので、会計報告などの会議は一切ありません。

今回は、昭和47年に体育教師として、また、柔道部顧問として40年にわたり学生を熱血指導されてきた名物教授、松井伸一郎先生の講演でありました。

先生と組手すると瞬間に畳の上で大の字にされるなど、私もよく可愛がっていただきました(笑)

どちらかというとぶっきらぼうな喋りをされる先生ですが、一番心に残ったのは、「毎年40人もの中途退学する学生を見送らなければいけなかったのが教師として残念だったというお話でした。

40名の退学というのは、20クラス(4学科×5学年)で平均2名が退学していくということですが、高専という学校は進級がそれなにり大変で、特に3年時から4年時への進級は大きなハードルで、実質はその段階で多くの退学者が出ます。

質の高い卒業生を社会に送り出さなければいけない高専の宿命とはいえ、本当にそのようなシステムで良いのか40年悩み続けてこられたそうです。

多くの優秀な選手を大会に送り出され(全国高専大会47回のうち18連覇、12連覇を達成)、ご自身も柔道7段という、ある意味その世界では成功者・エリートと見られがちな先生も、実はテレビドラマに出てくるような熱血体育教師で、ひ弱だったりアウトローだったりする、ある意味学校からは歓迎されないような学生の一番の理解者という一面もお持ちなのだということをあらためて知りました。

そういう先生だからこそ、多くの学生に慕われ、また、強い柔道部を作ることが出来たのかと理解できたような気がしました。

以前、お寿司屋さんで一緒に食事をしたとき、卒業以来20年振り位にかかってきた携帯電話の声の主を「おう○○か?元気にしとったか?」と当ててしまったのには、そこにいた同窓生一同驚きましたが、平然と「教え子の声がわからんようになったら教師止めるわ!」と豪語されていました。

松井先生、まだまだお若いのでこれからもお元気でご活躍ください!

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