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復活した掛尾町獅子舞

  • 鋪田博紀

踊り子の舞とそれを見守る見物客

獅子との対決

さわやかな春の日差しとなった4月8日(日)、富山市掛尾町の彌彦神社で獅子舞奉納が行われました。

今年2月に獅子舞保存会が結成された掛尾町の獅子舞は、かっては堀川・蜷川地区で広く行われていた獅子舞のルーツとも言われています。

数年前に復活した堀川町の獅子舞でも、今回見せていただいた踊りや笛と非常によく似たものが多くあり、堀川町の方もルーツは掛尾の獅子舞ではないかとおっしゃっていました。

また、赤田や黒瀬の獅子舞にも見られる、獅子が蛇と戯れる「蛇獅子」、高度な技術が求められる「神楽獅子」と呼ばれる舞の他、踊り子が「一服しよう」と獅子の近くでキセルを吸う舞など多くの共通点が見られます。

一方で、私が参加している布瀬町の獅子舞は獅子頭が大振りでゆったりとした曲と舞が特徴です。また、2人で舞う男獅子と4人で舞う女獅子(以前は6人)という夫婦獅子である点が異なっています。

なお、2匹の獅子がいるという点では堀川町と黒瀬も同じですが、獅子頭は小振りで曲のテンポが速く舞いも小刻みです。

春の訪れとともにチンドンコンクールだけではなく、古くから地域に伝わる獅子舞や神輿という伝統的な春祭り(はるまっつりとよんでください)の季節となりました。大きなイベント以外にも、すばらしい祭りが各地に残っています。ちなみに布瀬町獅子舞は4月29日(昭和の日)11:30頃から松尾神社を起点に各所をまわりますので是非お越しください。

富山にはまだまだ魅力的な既存コンテンツが埋もれています。皆さんの手で是非探し出してみてください。

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