ブログ

3月危機回避?

  • 鋪田博紀

いわゆる「つなぎ法案」をめぐって、与野党が衆参両院議長のあっせんを受け入れ、3月で期限切れとなる暫定税率を含む租税措置特別法などの採決を3月の年度末までに行うことなりました。

asahi.com:つなぎ法案、一転撤回 ガソリン税暫定税率、事実上延長 - 政治

 ガソリン税の暫定税率などの期限を延長する「つなぎ法案」をめぐる与野党攻防が30日午後、急転直下、決着した。河野洋平、江田五月衆参両院議長が同日、期限延長を含む予算関連法案の年度内の成立を事実上、担保する代わりに、つなぎ法案は取り下げるという内容のあっせん案を与野党に提示し、各党が受け入れた。与党はつなぎ法案を取り下げる方針。与野党の全面対決はひとまず回避された。

(中略)

 一方、29日から仲裁に動いていた河野議長は、30日も与野党に歩み寄るよう指示。最終的に江田議長とともに(1)予算案、暫定税率延長を含む歳入法案については徹底した審議を行ったうえで年度内に一定の結論を得る(2)国会審議を通し、税法について各党間で合意が得られたものは立法府で修正する(3)つなぎ法案は取り下げる――というあっせん案を示し、期限明示に難色を示していた民主党も含め各党が受け入れた。

(後略)

(2008年01月30日21時48分 朝日新聞)

各紙とも表現は違いますが、平成20年度予算と歳入法が事実上成立する見通しとなったようです。

審議の過程で抜本的な税制のあり方まで議論できるとは思えませんが、地方財政の危機をとりあえず乗り越えられそうだということに安堵しております。

もっとも、民主党は

ガソリン税など税制関連法案「年度内に結論」で与野党合意 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(前略)
会談後に記者会見した河野、江田両氏は、「年度内に一定の結論」との表現について「(参院が年度内に)賛否を決めることだ」と明言し、年度内に採決が行われるとの認識を示した。
自民党の伊吹幹事長も記者会見で「(年度内採決は)当然だ。そうならない場合は議長が何らかの処置をとるだろう」と指摘した。
一方、民主党の鳩山幹事長は記者団に、「年度内にすべて終えると確約したということではない」と語り、食い違いを見せた。
あいまいな表現による決着が、今後の火種となる可能性は残っている。
(後略)
(2008年1月30日21時19分 読売新聞)

とのことで予断はできません。引き続き街頭などでこの問題は訴え続けていきます。

ダウンロード

先頭へ