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パーカッションは所作がカッコいい(SSOの練習にて)

SSO練習風景

5月16日。

知人が、スキヤキ・スティール・オーケストラ (SSO)に参加したいということで、今年の光陽夏まつりの打ち合わせを兼ねて、南砺市福野にある練習場へ見学に行ってまいりました。

そうです、今年も光陽夏まつりにSSOがやって来ます!(正式には30日開催の実行委員会で決まるんですが、リークしちゃいます)

また、昨年に引き続き、大人のワークショップと子供のワークショップもあわせて開催します。

【注記】ご存じない方のために、SSOについては後段にて記載しておきます。

SSO練習風景2

私も、一応ドラマーですし、獅子舞の和太鼓も少々たしなみますので、パーカッショニスト(打楽器奏者)のはしくれとして、SSOを生で観てあらためて感じたのが、「カッコいい!」ということ。

もちろん音もいいんですが、ステップを踏みながらのステック(ばち)さばきは見事。まるでダンスを観ているようです。特にベースパートは何本もの大きなドラム缶に囲まれて演奏するので動作も大きく、自分がやるならベースパートしかない!とさえ思います。

それから和太鼓もそうですね。振り上げた腕のの美しさと力強さがたまりません。ドラムにしても、上手いドラマーは手の振り、足の踏み込みがとても美しく滑らかです。

SSOの練習を、そんなことを考えながら観ておりました。そこで思いついたのが「所作」という言葉です。「所作」は演奏者の体の中からにじみ出るもの。心そのものであります。魂そのものであります。獅子舞なんかにもそれが言えるかなぁ?

とはいうものの、私のドラムにしても獅子舞にしても客観的に見てどうなのでしょうか?

どうやら、ドラムや獅子舞の練習よりも人間としての鍛錬の方が先かもしれませぬ。

スキヤキ・スティール・オーケストラ 誕生から今までの歴史(「スキヤキ・スティール・オーケストラ オフィシャルサイト」より)

SSO(スキヤキ・スティール・オーケストラ)の創設メンバーを1期生と呼んでいる。

富山県福野町[南砺市]で毎年夏に開催しているフェスティバル「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」が5回目を迎えた95年、スティールドラムの本場トリニダード・トバゴから、レネゲイズのトッププレイヤーであるブライアン・ブルーマントを呼んで、ほぼ1カ月に渡るスティールドラム教室を行った。あっという間に定員に達する勢いで集まった20数名の若者たちは、毎晩仕事を終えると会場の福野町公会堂に駆け込み、3時間のレッスンを夢中で受けていた。

スティックの持ち方から始まり、基礎練習に続いてパート別に演奏を教わる。メロディーを受け持つシングルテナー、ダブルテナー、リズム&コーラスのダブルセコンド、ダブルギター、3チェロ、カウンターメロディーの4チェロ、そしてベースの順に数小節ずつブライアンは教えていく。すべてのパートを回り終えると、全体で何回も繰り返し演奏して体に叩き込む。そしてまた次の数小節へ。万事この繰り返しである。むろん楽譜などあるはずがない。ある意味で伝統芸能を習っているかのようでもあった。

かくして猛特訓に耐え3曲のレパートリーをマスターした彼らは、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド95の前夜祭のステージに立った。彼らのあとに出演したレネゲイズと比較にならなかったのは言うまでもないが、緊張して引きつった笑顔と、荒削りだけれど力を感じる演奏を思い出すと、今でも鳥肌が立つ。ステージのあと、感動して「これで終わりにしたくない!スティールドラムを続けたい!」と言い寄ってきた彼らと、「スキヤキ・スティール・オーケストラ」という名前を決めてSSOの活動はスタートした。

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