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与党は国と地方でねじれ現象? - 9月議会終わる

  • 鋪田博紀

9月18日(金)富山市議会9月定例会が閉会し、国の経済対策に呼応した国庫補助事業の認証に伴うもの、国の補正に伴うもの、喫緊の事業に対応するための経費など、一般会計で約60億6千1万円、特別会計で約7億6千9百万円、企業会計では約4億9千5百万円が、共産党を除く会派により可決されました。

予算案、条例案の採決の後は、政府・与党に提出する「意見書」の採択が行われましたが、与党となった民主党と社民党の地方議員は苦しい選択に迫られました。

というのも、この意見書の中には連立政権が実行しようとしている補正予算の凍結をやめるように求める意見書があったのです。国の経済対策に呼応した富山市補正予算案に賛成しながら、そのもととなる国の補正予算の凍結をやめるように求める意見書の採択に、民主党と民社協会からなる民政クラブが退席(棄権)し、社民党は反対にまわるという、矛盾した行動をとらざるを得なかったからです。

市議会議員の立場としては補正予算は必要と考えるが、国会で与党となった党の方針には反対できない状況は、実は6月議会でも起きており、補正予算案に賛成しながら選挙戦でそのもととなる国の経済対策には反対の立場でした。

富山市議会の民主党と社民党を批判するつもりはありません。むしろ心中をお察しするばかりです。全国の地方議会でこのような現象が起きています。中には、民主党・社民党も賛成して同様の意見書を採択した議会もあります(これはなかなか勇気のいる行動です)。

政府・与党には地方議会の声にもしっかり耳を傾ける姿勢を求めたいと思いますし、そうでなければ地方主権は中央政党の机上の空論で終わってしまいます。同時に地方側も我田引水的な予算の引っ張り合い(もとより、地方にそのような余裕はありませんが)にならないようにしなければいけません。

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