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オリンピック雑感

  • 鋪田博紀

政府系環境関連機関にて
政府系環境関連機関にて

久しぶりのブログ更新です。

実は15日まで視察のため、副議長ほか6名でシドニーとメルボルンに訪問していました。

2都市を実質3泊4日でまわるという強行日程でしたが、全行程でオーストラリアではありえない大雨にたたられ、メンバー同士で雨男の犯人探しをしながら過ごしていました。近々レポートで報告いたしますのでお楽しみに。

さて、バンクーバー五輪が開催となりましたが、ようやくスピードスケートでメダル獲得となり、今後のメダルに期待を抱かせる一方、フィギュアスケートでロシア代表の川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組がまさかのミスを連発して、メダル獲得なりませんでした。

国籍を変えての挑戦という触れ込みでマスコミは報道していましたが、フィギュアスケートでは珍しいことではありません。フランス出身のイタリア選手とか旧ソ連圏出身のドイツ選手とか、特にヨーロッパ内での帰化というのは珍しいことではないようです。

我が国の場合、夏の競技ですがソフトボールの宇津木麗華選手は有名ですし、女子バレーボールのワンジョーこと小山修加選手なども知る人ぞ知る存在です。

彼女らはインタビューでは、「競技のため、五輪のため」と簡単に答えていますが、国籍を変えるということは簡単ではなかったでしょう。欧州圏内での国籍の変更とは比べ物にならないでしょう。数十秒のインタビューでそんな苦労を説明しても何もならないから「五輪のため」の一言に全てを集約させるよりほかなかったのではないかと思います。

私の友人にも、北朝鮮籍から韓国籍を経て日本国籍を取得するのに苦労した人がいますが、友人の私にも彼の苦労話の100分の1も理解してやれていないでしょう。

一方で、朝青龍のようにモンゴル国籍にこだわるアスリートもいます。

国によっては国家に対して忠誠を誓うことが帰化の条件となっていたりもしていて、それほど国籍というものは帰化したアスリートや帰化を選択しなかったアスリートにとっても人生を賭けるほどの重要な事項なのだと思います。

だから巷をにぎわしている外国人参政権の問題も、外国人に冷たいとか外国人の人権を考えろという短絡的な発想で処理してはいけない重要な問題だと思います。

ところで、スノーボードハーフパイプで優勝したホワイト選手はもう桁違いの強さでしたが、国母選手も並みいる強豪プロを相手に、それなりの結果を出しました。

服装問題でバッシングもありましたが、地元での壮行会の動画を見た限りではネクタイもシャツもちゃんとしていたので、最低限のTPOは知っているようです。

そして、スノーボードハーフパイプ競技をご覧になった方はお気づきだと思いましが、ほとんどの選手が腰パンだったのです。これには驚きましたが、彼の服装は、彼個人の問題というより、スノーボードハーフパイプのカルチャーなのだと五輪の試合を見て思いました。みなさんはどうお感じになりましたか?

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