「暴力装置」
官房長官の肩を持つわけではありませんが、仙石官房長官が、政治家・官房長官としてとして政治の場(国会)で「暴力装置」という言葉を使用したのであれば、別に失言でも何でもないと考えます。
パワープロジェクション能力があろうとなかろうと、装備が専守防衛に偏っていようと、世界の常識からみれば自衛隊は軍隊そのものであります。また、こういった組織がわが国にもあるのは当然であり、憲法の解釈で合憲にしていることが間違いであると思います。
憲法を改正する際に、自衛隊を国軍として規定すべきです。
さて、官房長官の発言は、
「暴力装置でもある自衛隊、ある種の軍事組織(後に実力組織と言いかえ)でもありますから、これは、シビリアンコントロールが効かなければならない」(平成22年11月18日参議院予算委員会)
であります。
政治家が「暴力装置」の出典も知らずに喋ったとなれば恥ずかしい話ですが、一方で、所謂左翼的なイデオロギーに基づく立場から自衛隊を認めないという明確な考えから「暴力装置」を使ったのであれば、それはそれで政治家の失言とは言えないでしょう。
ただし、官房長官として問題なのは発言そのものではなく、反自衛隊の立場を政権に持ち込み、軍事力を放棄し国民を守ることを放棄しようとしているのであれば、国民にとってそれは大問題です。
そのことを考えずに政局の道具として失言だとはしゃぐのは慎むべきでしょう。
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