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"THE ICE"の公式チャンネル

"THE ICE"の公式チャンネルで、「LOTTE presents THE ICE 2011」を観ました。

浅田真央さんの「ジュピター」は、衣装のデザインもあってか、これまでのプログラムとはちょっと違う印象。どうやらローリー・二コルさんのプログラム(昨シーズンのフリープログラム「愛の夢」の振付師)のようです。ショー用のプログラムではありましが、新たな魅力が引き出されていて、演技の幅がさらに広がった感じがしました。

タチアナ・タラソワさんの重厚・荘厳なプログラムも素晴らしかった。特に、2010バンクーバー五輪の「仮面舞踏会」ショートプログラム(SP)バージョン、2010世界選手権のフリースケーティング(FS)「鐘」は、今見ても鳥肌が立ちます。でも、こうしてみると、ローリー・二コルさんのプログラムもいいですね。

村上佳菜子さんのプログラムも、しっとりした大人ぽいすべりの中に、彼女らしい溌剌さが出ていて感動しました。金沢で生で観た時よりもよかったと思いました。

また、アリッサ・シズニーさんも本当にうっとりさせられる演技で、回転が速くポジションの美しいスピンはこれぞフィギュアスケートという演技でした。

男子では、羽生結弦も素晴らしい。ショー用とは言え、トリプルアクセルのシークエンスを観ていると、完全にトップをうかがう存在です。

ついでに、これまで撮り貯めてあったビデオから2009世界選手権を少し観たのですが、浅田真央さんのFS「仮面舞踏会」、キム・ヨナさんのSP「死の舞踏」があらためて印象に残りました。

浅田真央さんの「仮面舞踏会」。プログラムのまとまりとしては、バンクーバー五輪シーズンのSPバージョンのほうがあった気がしますが、FSのストレートラインステップは圧巻です。解説の八木沼純子さんも思わず「これは凄い!」と叫んでいましたね。

キム・ヨナさんのボンドガールは一度見ればもう飽きてしまうプログラムでしたが、「死の舞踏」は、ぎりぎりのことろでフィギュアスケートとして踏みとどまっている感じがしました。というか、究極のSPとでもいえばよいのか。

彼女の場合、要素が凝縮されているSPが一番輝いて見えます。

いつからか、技の浅田真央、表現力のキム・ヨナと言われるようになりました。

ジャンプ、特にセカンドジャンプに関してはキム・ヨナさんは男子並みです。また、上半身の可動域の広さを生かした腕の振り付けや、静止時のポージングは流石です。しかし、スピンやスパイラルが美しく感じられません。

逆に浅田真央さんは、トリプリアクセルばかりが注目されますが(たしかに競技会では男子でも難易度の高いジャンプで、女子で跳べるのは浅田真央さんただ一人です)、ステップやスパイラルなど常に動いている部分は、本当に美しく感じます。

まぁこのあたりは素人の戯言と聞き流していただいて、「THE ICE 公式チャンネル」では他にも、素晴らしい滑りが堪能できますので、是非ご覧になってください。

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