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元分団長さんの瑞宝単光章受章祝賀会

  • 鋪田博紀

花束を受ける谷井さんご夫妻
花束を受ける谷井さんご夫妻

記事の日付が前後しますが、9月25日(日)に、私が消防団員を拝命した時の西田地方分団長である、谷井副さんの、瑞宝単光章の受章祝賀会に出席しました。

といっても来賓ではなく、分団の班長として出席させていただきました。

谷井さんが在職時の分団員も現在では、分団長、副分団長、部長、そして班長の中では私一人となってしまいましたが、谷井さんは大変温厚で、職人気質な分団長でありました。

消防団は、スズメの涙ほどではありますが報酬も支給されるれっきとした公務員(非常勤の特別職地方公務員で、一般に消防というと、市町村が設置した消防を役所的には常備消防というが、これに対して消防団を非常備消防ともいいます)でありますが、実際には日本最大のボランティア組織であるともいえます。

瑞宝単光章は、長年にわたり公務に精励され功績のあった方に授与されるものであります。

来賓として挨拶された兜山富山市消防局長によれば、谷井さんが消防団員を拝命された昭和30年代は、富山市の火災件数は約180件と現在の約2倍だったそうです。しかも、呉羽・水橋の合併前でこの数字です。

特に西田地方分団は都心部に近く、大変出動も多かったそうす。さらに、総曲輪や中央通りの大火といった火災のみならず、新潟地震でも出動されたとか。

現在に比べ火災が多かった原因は生活様式の違いが大きく、家庭の中で炭や練炭、薪など直接火を扱うということが当たり前だったからです。農家だったせいもありますが、私に家も昭和50年代までは五右衛門風呂でしたし、にか(もみ殻)を燃やすかまどもありました。

ただ、直接火を使わなくなったから安全になったかと言うと必ずしもそうではなく、谷井さんをはじめ、消防に関わってこられた諸先輩方の命をも厭わない地道な消防活動のおかげと、感謝と尊敬の念をいだいた祝賀会でありました。

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