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サッカーは引き分けで勝ち点を取れる競技

  • 鋪田博紀

女子サッカー日本代表なでしことともに、ロンドン五輪男子日本代表チームが快進撃を続け、男女そろって四強入りの快挙。女子は強豪フランス、男子も強豪メキシコと決勝進出をかけて戦うことになりました。

なでしこは予選リーグ最終戦の南アフリカとの試合では、主力選手を休ませて引き分けで予選リーグ2位となりましたが、これが、同じころに行われたバドミントン競技の無気力試合と比較され、非難の対象となりました。

世界最高峰の試合を期待していたのですが、バドミントン競技の無気力試合はひどかったですね。わざと負けるというのは私には理解でききませんでした。一応中学の時はなんちゃってバドミントン部員だったので、よけいに悲しく試合をながめておりました。

一方でサッカーは許せるのか?

私には特に問題がないように思えました。

テレビ解説によると、南アフリカチームの目標として、世界チャンピオンのなでしこに対して引き分けによる勝ち点1を得ることを目標としていたようですので、南アフリカは明らかに引いて守って、控え組でなくてもゴールをこじ開けるのはかなり難しそうでした。

サッカーのテレビ中継で、しばしば「ここは失点をせずに引き分けでいいから確実に勝ち点1を取りたいところですね・・・」という解説を耳にします。

ですから、無理に攻めてカウンター攻撃でむざむざ失点するくらいなら、確実に守り切って引き分けを狙うのは戦術としては十分に理解できるところです。

戦略的には、決勝で対戦する相手をにらんで、無理をせず予選順位をコントロールすることはありうることですし、チームスポーツの場合に十分な実力があれば、格下のチーム相手の場合などに、ベテランを温存し休養させ、若手に出場機会を与えるということがあっていいと思います。

しかし、バドミントンのような個人競技(シングルスにせろダブルスにせよ)で、しかも時間内に何点取れるかという競技ではなく、先に既定の点数を取らなくてはいけないし、引き分けも、勝ち負けにつづく第3の試合結果ですが、これがルール上ない場合は、わざと負けるという選択は、いわゆる八百長試合と非難されても仕方がないように思います。

個人競技であっても団体戦であれば、明らかに格上・格下が対戦相手ならば選手起用などによる別の選択肢もあるのでしょうが...

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