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はじめての英国靴を総曲輪で買う、クロケット&ジョーンズ オードリー

クロケット&ジョーンズ オードリー
クロケット&ジョーンズ オードリー

昨年末に、とうとう買ってしまったクロケット&ジョーンズ(CROCKETT&JONES)。モデル名はオードリー(Audley)といい、同社の上級ラインのハンドグレードラインの黒ストレートチップで、ラスト(木型)は337。富山市総曲輪にあるCRISPIN(松井靴店)でサイズは7Eを購入しました。

オードリーを横から
オードリーを別角度から

私たちの世代では、英国靴というとジョン・ロブ(John Lobb)やチャーチ(Church's)が有名で、クロケット&ジョーンズはどちらかといえばスエードのチャッカブーツのメーカーというイメージが強かったのですが、店内に同社の紳士靴があるわあるわ。さらには、オールデン (ALDEN)、トリッカーズ(Tricker's) 、パラブーツ(Paraboot)、サントーニ(SANTONI)といった有名メーカーから、スペインのヤンコ (YANKO) 、マグナーニ(MAGNANNI)、国産のスコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)、宮城興業など、都心の有名デパートの紳士靴売り場に負けない充実ぶりです。

ちなみに、クロケット&ジョーンズとトリッカーズは、総曲輪のヨネミチと系列店のイートンハウス(中央通り)でも販売されています。ヨネミチではロイドフットウェアも扱っていて、このほかブティックやセレクトショップなども入れると、地方都市としては富山ほど紳士靴が充実しているところは珍しいかもしれません。実際、どちらのお店もネット販売をやっていることもあるのか、金沢をはじめ県外からのお客さんが大変多いそうです。このあたりは、こだわりを持った専門店の生き残りの見本かもしれません。

ところで突然何故靴なの?という声もあるので一つ補足。

一年位前までは、靴は数千円から一万円くらいのを買って毎日履いて、履きつぶしてはまた買うということを繰り返していたのと、サイズも玄関での脱着が簡単という理由でスニーカー感覚のぶかぶかな靴を履いていたのですが、あるお店でそもそもフッテイングが間違いであることと、いくら安い靴でもローテーションして履くものだということを五十歳目前にして教わりまして、そうすると、国産メーカーのほとんどが3Eや細くても2Eで、足幅の広くない私には合う靴がありません。あるにはあるのですが、富山では入手しにくいうえに高い。そうなると、富山で手に入りやすい英国靴などが十分選択肢に入ってくるわけです。

それから、もともと模型やミニカーの蒐集をしていたこともあり、ブラシ掛けやクリーナでの掃除、クリーム塗布とブラッシング、ワックスによる鏡面仕上げなど靴の手入れが、パテで下地を作って目の粗いサンドペーパーから順にかけて、さらに溶きパテで仕上げて塗装し、自動車模型の場合はクリアコートするといった模型の塗装仕上げに似ていて一種のストレス解消になっています。

話を戻すと、ジョン・ロブ、チャーチ、エドワード・グリーン(Edward Green)などが、経営難からエルメス、プラダや外資の買収を受け創業家の手を離れていくなかで、クロケット&ジョーンズは有名ブランドの受託生産などで規模を拡大して現在も創業家が経営を続けているののだとか。

AUDLEYの上部、表底
オードリーの上部、表底

ジョン・ロブ、エドワード・グリーンの紳士靴は十数万円から二十数万円と、クロケット&ジョーンズの2倍から3倍するので、私にはとても普段履きできるようなものではありません(いつかは履いてみたいですが)。その点、所有欲を満足させつつも絶妙な価格設定。

デザインもオードリーはロングノーズ気味のセミスクエアトウ。保守過ぎずかといってイタリアのモード靴ほど尖がってもいない絶妙なバランス。

主力ラインであるメインコレクションとの差は、表皮(アッパー)がよりきめの細かいものになっている、注文靴のように表底(靴底)がオークバークレザーの半カラス仕上げと伏せ縫い(ヒドゥン・チャネル)といって底の縫い目が隠されていることや、ウエスト部(土踏まず)を絞ったデザインとコバも削り込んであります。ただし、オークバークレザーは硬く摩耗に強いそうですがその分最初は滑り易いです。

また、中敷きがフルソック(全面)シートのため足入れがしやすく、中物の練コルクが厚いので履けば履くほど足になじむといったことでしょうか。

ラスト337のヒールカップ(踵部)は一般的に言われるほど小ぶりではない気がします。むしろラスト348のほうが小ぶりに感じましたが、このあたりはヒールカップの形状だけが影響するわけではないと思います、私にはフィット感は十分です。また、履き口全体が低めなのでくるぶしの位置が低い私にはありがたいです。

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