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文化行政について - 富山市3月議会の代表質問から(3)

オーバード・ホール内部
オーバード・ホール内部
(画像:富山市ホームページより)

富山市議会3月定例会のの代表質問の続きです。

文化行政について

市長公役の文化創造都市ビジョンの策定については、「人口減少社会にあって地方都市の総合力を高めるために文化性を高めることが重要。金沢のような伝統文化とは違う富山ならではの文化性を高める必要があり、政策参与で構成する懇話会を設置したい」旨の答弁がありました。

ビジョンに定める内容としては、

  1. 富山市の特性を生かした新たな芸術文化の創造に果たす市の役割
  2. 芸術文化の振興に関する民間と行政の役割分担のあり方
  3. 行政の支援のあり方

などのついての基本的方針を盛り込みたいとしています。

市長が常々口にするように、人口減少社会にあって大都市よりも地方都市のほうがそのインパクトがより大きいわけで、魅力ある都市づくるをしてそのインパクトを少しでも和らげる・遅らせる。そしてその魅力づくりとは単に立派なハードを整備だけではなく、潤いのある文化性に富んだ都市を作る必要があります。

そして、答弁で引き合いに出された金沢の伝統文化は数百年かけて築かれたものであり、ビジョンを策定してかなり息の長い作業を地道に続けてやっと富山らしい文化というものが振り返ればできていた。そういうものだと思います。

後述の基金にもつながりますが、昨年の12月議会で森市長は文化振興について民間からの「ドネーション」という考え方を披露されました。行政と民間の役割分担については、他都市でも真剣に議論されていないようですし、よりよいビジョンとなることを期待したいと思いますし、議会から発言してまいります。

文化事業基金について

また、補正予算にあがっていた文化事業基金については、個人・法人からの寄附2億円、一般財源から4億円を積み立てることにしていて、2月3日現在で既に約1億8千万円の寄附が、文化事業の一層の振興を図るとしています。

なお、5万円以上寄附した人を対象に、オーバード・ホールで開催するコンサートのゲネプロ(公開リハーサルや通し稽古)の招待チケットを贈るという答弁でしたので、普段見られないステージの裏側も見られるかもしれませんので関心のある方は是非。

ちなみに、今年度の名作ミュージカルシリーズは、1927年初演の「ショウ・ボート」という古典的ミュージカルです。過去に映画化もされたようですが私が生まれるはるか前なので、音楽しか知りません。

多分、日本で上演されるのは初めてではないでしょうか?

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