GEORGE CLEVERLEY(ジョージクレバリー)のサイドモンクストラップ

ある雑誌に掲載された写真に一目惚れするも、どこにも在庫がなく、私にとっては幻の靴となっていた、GEORGE CLEVERLEY(ジョージクレバリー)社製ベンチメイドレンジ(既成靴)のサイドモンクストラップをご紹介します。

ビスポークシューズ(注文靴)のジョージクレバリーですが、既成靴もラインナップされていて、噂ではクロケット&ジョーンズが生産しているとか。
しかしながら、革の質感などはクロケット&ジョーンズのハンドグレードを上回る透明感。
ベベルドウェストというのでしょうか、土踏まずがきゅっと絞られていて非常に攻めたデザインです。
また、ソール(表底)は半カラス仕様で、フィドルバックになっていて柔らかな膨らみを持たせてあります。
ただし、V型になっていないので、正確にはフィドルバックとは呼ばないのかもしれません。

ヒールはピッチドヒールとなっていてエレガントな感じですが、英国靴にしてはやや華奢な印象に見えるかもしれません。
このあたりは、好みが分かれるところかもしれません。
また、ヒールカップはかなり小ぶりでしつかり踵を包んでくれます。
ジョージクレバリーの特徴であるチゼルトウも、品があってとてもすっきりしています。
トウに飾りがないことで、チゼルトウのラインがより映えます。

サイズはUK7のEワイズで、それにしては幅がかなり狭そうに見えますが、意外にボールジョイントの幅は確保されていて、革が柔らかいのと、クロケット&ジョーンズのハンドグレード同様に中敷きが全敷きになっていていることも相まって、足入れも良く履き心地がとても良い靴です。
ただし、クロケット&ジョーンズのオードリーUK7ワイズEに比べると若干細めです。
長さも短めです。
UK6.5Eに近いでしょうか?

全体的に高さが抑えられていて、シャープなプロポーションです。履き口も長く低く抑えられているので甲も踝も当たらず履きやすいです。
また、アッパー(表革)を構成するバンプ(つま先革)とクォーター(腰革)が分かれずに一体になっているので、よりエレガントな印象を与えます。
同社には、セミビスポークラインのAnthony Cleverley(アンソニー クレバリー)もあって、伊勢丹が取り扱っていますが、とても私に買える値段ではないです。

既成靴はビームスにある数点の在庫のみだとかで、今後は、日本での入手が困難になる可能性もあるそうです。
サイドエラステックは公式サイトにまだ掲載されていますが、このサイドモンクはジョージクレバリーの公式サイトには掲載されていないのでビームス別注だったのかもしれません。
とても素敵な靴なので、再度生産しないかな?
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