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斬新だった、劇団東演『ハムレット』富山公演


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劇団東演『ハムレット』富山公演を観劇しました。

ハムレットは、ケネス・ブラナー監督・脚本・主演の映画版と、宝塚歌劇団月組版『HAMLET!!』(龍真咲・蘭乃はな主演)をDVDで観たのみ。生の舞台は初めてです。

ウイリアム・シェイクスピアの名作を、ロシアのユーゴザパト劇場芸術監督ワレリー・ベリャコーヴィッチ氏が演出。シンプルな舞台装置、ロックテイストの衣装や振り付けなど、斬新で印象的な舞台でした。宝塚月組版もロックミュージカルだったので、ハムレットという作品はロックテイストにマッチした素材なのでしょう。

ハムレット公演パンフ
ハムレット公演パンフ

先王の亡霊役の村上博(俳優座)さんの威厳に満ちた声・演技、ハムレット役の南保大樹さんのやや硬めのせりふ回しがテンポよく、舞台にリズムを与えていました。また、オフィーリア役の古田美奈子さんの狂ってゆく様は圧巻でした!

ただ残念だったのは、客層と作品がマッチしていなかったことでした。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」のようなカウカクした振りのダンスや、ブーツを踏み鳴らして走るというシーンが随所にあったのですが、そのたびに笑いが起こったり、ハムレットの「元気だ、元気だ」という台詞の繰り返しでも笑いが起こったり、しまいには、あの「尼寺へ行け」の台詞の繰り返しでさえも笑い声が起こって驚きました。

漫才などでよくあるネタ台詞の繰り返しギャグと勘違いしてしまったのでしょうか?それともシュールなギャグだったのか?

それから、演劇観劇会のマナーの悪さは、前回観劇した『あなまどい』でも感じたのですが、観劇中の飲食や、携帯電話を堂々と出してメールチェック、着信に気づいて途中退場する、演技が始まってもぺちゃくちゃお喋りしたり。あまりにひどいので、つい睨みつけてしまいました。

終演後の客席には食べ物の包み紙などが...

スタッフの方もご苦労されていると思いますが、他の観客や出演者にあまりにも失礼。マナーの悪いかたには退場も考えないといけないのでは?作品が良かっただけに本当に残念でした。

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