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富山市出身の世界的クリエーター - 靴職人福田洋平

  • 鋪田博紀

福田洋平氏
福田洋平氏

お盆明けに、総曲輪通りの靴店クリスピンの店主である松井氏から紹介を受けて、富山市出身のいまや世界的に有名になったビスポーク靴職人の福田洋平氏にお会いしてきました。

靴好きならば一度は耳にしたことがある福田洋平という名前ですが、ご存じない方に説明します。

若くして渡英し靴職業訓練学校で靴作りを学び、在学中からジョンロブ・パリエドワードグリーンチャーチといった一流工房で修業され、卒業後はチャールズ皇太子などを顧客に持つジョンロブ・ロンドンのビスポーク(注文靴)職人に弟子入りし、その後、ジョージクレバリーやエドワードグリーンのビスポーク職人として腕を振るわれました。

Yohei Fukudaの靴
Yohei Fukudaの靴

帰国後は、ご自身のブランドを立ち上げて、日本のみならず世界中に顧客を持つ腕利き職人として活躍されています。

福田氏は、子供のころからファッションが大好きで、古着屋でバイトしたお金をすべてファッションにつぎ込んでいたとか。

福田氏に影響を与えたのは、総曲輪や中央通りといった「まち」でした。単にモノを売る店の集まりではなく、そこはファッションや文化を伝える空間でもあったようです。

ファッションについてうんちくを語ったり、直接アドバイスをくれたり、時には「お前のファッションコーディネートは間違いだ」と厳しく指導してくれる人々や、商店主の存在が大きかったと言います。

この感覚は、私にもよく理解できます。

学生時代、総曲輪にあった岩田楽器店に毎日入り浸り時にはバイトをしながら、音楽のことや楽器のことについて常連客や店長さんとよく語り合いました。

ジャズにのめり込むようになったのは、この店の店員さんたちと閉店後繰り出した「ちゃっぷりん」というパブ(その後はジャズクラブ「マイルストーン」を経営)のマスターの影響でした。マスターは自宅に4000枚以上のジャズアルバムをお持ちの方でした。

福田さんは、日本中から注目されている富山のまちづくりにも大変期待されているようです。「富山を盛り上げる為に協力出来る事が御座いましたら、お気軽にご連絡下さい」とおっしゃっていただきました。

例えば、福田洋平氏のビスポーク靴が、東京・大阪以外では富山のみ注文会が開催される。福田氏以外にも、富山出身の注文服の一流職人や様々なクリエーターが東京を中心に活躍していますので、そういった方々とのコラボレーションが単なるイベントではなく、定期的に行えるとか。

まちなかのハード整備は順調に進んでいますが、そこに魂を吹き込み主役となる「ひと」の存在は欠かせません。そして欠かせない「ひと」とは、ブログをお読みになったあなたかもしれません。

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