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富山市議会12月定例会一般質問終わる

  • 鋪田博紀

富山市議会12月定例会の一般質問が終わりました。明日からは委員会審査に移ります。

国民健康保険事業

丸山議員からの国民健康保険事業の慢性的な赤字体質についての質問に対し、市長は「法改正で県があらたに保険者とすることになったが、横並びの関係であり、赤字分の繰り入れという事態になった時の責任の所在が曖昧なままで、都道府県と市町村のそれぞれの顔をたてたような今回の改革は中途半端」と評価。

これは所管の委員長をやっていた時から同様の感想を持っていましたし、介護保険制度も抜本的な改革をしないと制度の維持が難しいと考えます。そういった意味では、増大する社会保障費のことを考えれば消費税の軽減税率導入は将来世代に大きな負担を残すバラマキではないかと考えます。低所得者層への対策は別の仕組みで行うことが賢明ではないでしょうか?

ネウボラと病児保育

富山市版ネウボラについての質問もありました。

保健師、助産師といった必要な人材確保の課題もあり、本家フィンランドのような制度は困難だが、民生委員など地域の協力も得ながら富山市版ネウボラを構築してゆくとの事。妊娠・出産期にあっては市内七か所の保健福祉センターでのパパママセミナー。子育て期にあってはCiCにある富山市子育て支援センター(子育てほっとステーション)や、旧総曲輪小学校跡地に今後整備が予定されている包括支援センターなども活用した富山市版ネウボラに期待が高まります。

なお、包括支援支援センターに設置が予定されいる病児・病後児保育については「おむかえ型病児・病後児保育」という呼称であらためて紹介されました。

すでに県立乳児院のほか二か所の保育園と民間病院一か所が整備されていますが、これに加え全国初となる専用施設での病児・病後児保育を実施しようとするもので、他の保育所で子供が急な体調不良を訴えても専用施設から当該保育所へ職員がお迎えに行き専用施設で預かり、保護者は途中で仕事を切り上げなくても仕事が終わってから迎えに行けばよいという仕組みを作るものです。

また、私立保育園では、通所中の子供が保育中に突然発熱した場合など当日に限り子供を預かる、体調不良児対応型病児保育を27カ所で実施されていますが、市立保育所では新たに整備された西田地方保育所と石金保育所の二か所で体調不良児対応型病児保育を実施しており、今後整備が計画されている保育所については看護師の常駐体制の課題があるため設置明言を避け、まずは総曲輪での整備を進めたいとの答弁でした。

大型商業施設

郊外での大型商業施設の誘致については、一般的に雇用の増大や建物の固定資産税収などメリットはあるが、中心市街地の商業に与えるマイナス面のほうが大きく今後も制限してゆくとの答弁。

これは、まちなかが衰退すれば土地価格も下落し土地の固定資産税も減収となるなど、その下落幅の大きさは郊外より大きくなりマイナスはより深刻なためで、郊外大型店を積極的に誘致する他の市町村と、都市構造が大きく異なるため当然のことだと思います。

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