MIYAGI KOGYOのエプロンフロントダービー

山形県にある国産製靴の雄である宮城興業が靴のセレクトショップ『ワールド・フィットウェア・ギャラリー(WFG)』のプロデュースにより発売した『MIYAGI KOGYO』のエプロンフロントダービー(Apron Front Derby)を、中古ですが購入しました。いわゆるUチップですね。
エアコンの冷気が苦手でクールビズは好きではなかったのですが、職場が最近は環境を売りにしているので、そろそろジャケパンにも挑戦しようとカジュアル寄りの靴を探していたところ、この靴に出会いました。なにせ、持っているのは黒のドレスシューズばかりでしたので...
今回は片方の踵がつぶれていたので安く買えました。ソールの減りを見るとそれなりに履きこまれていたようですが、よく手入れをされていたのかアッパーの状態は良好です。
このエプロンフロントダービー以前はWFGから『FUJIBANA』という商品名で販売されていましたが、WFGのウェブサイトをみると現在は廃番となっているようです。
『MIYAGI KOGYO』は大手デパートや他のセレクトショップでも販売されるようになり、WFGのほうは少し商品構成を変えたようで、宮城興業の公式サイトではキャップトウオックスフォード(ストレートチップ)、ダブルモンク、フルブローグオックスフォードとこのエプロンフロントダービーがラインナップされていますが、WFGではクオーターブローグ、パンチドキャップトウ、ダブルモンク、ストレートチップとなっています。
ウェブ上で購入者のブログを見ると、WFGで販売されていたものと現行販売モデルでは木型に違いがあるとの記載もありますが、いずれにしても細く美しく履きやすい靴であるとの評価でした。
低価格で気軽にパターンオーダーができる『謹製誂靴和創良靴』に続き宮城興業は2足目ですが、足の包まれ感は全く別物です。特に土踏まずの立体感は特筆ものです。
細身の木型ですが、甲は高め。外羽根だからそう感じるのかな?ちなみにサイズはUK6.5Dですが羽根は閉じ気味です。
ライトアングルモカと呼ばれる甲革・つま先のスキンステッチも素晴らしい仕上がりで、有名ブランドやショップのOEMで実力を認められたメーカー・職人の技術力の高さを感じます。
惜しむらくはアッパーの革質くらいでしょうか、キップとしては充分ですが、それなりの革も選べたら最高ですね。
今までエプロンフロントダービーには興味がなかったのですが、エドワードグリーンのDOVERなどが人気モデルとなっているのがよくわかりました。




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